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10日目

アルーシャ観光

アルーシャ観光のためのガイドブックはライオンズサファリに預けてあったので、事務所まで取りに行く。 マウントメルーホテルからは車なら非常に近い。 アルーシャ市内観光の意志を伝えてあったので、 ニカスが「運転手を用意するから30分待ってくれ」と言う。 「またか」と思いながらもガイドブックを読みながら運転手を待つ。 しかし、時間が過ぎても違う人間(どうやらニカスはこの会社ではそれほど偉くないらしく、もっと偉そうな人間)が現れて「30分待ってくれ」という。 そんなことが数回繰り返されて待つこと2時間以上。 「もう運転手はいらないからホテルに帰してくれ」と頼んでなんとかホテルに戻してもらう。

ホテルの前にいるタクシーの運転手に声をかけて、 アルーシャ市内観光の意志を伝えると、 思ったよりも安そうな値段でOKしてくれた。 最初っからタクシーにすれば良かったのだ。

まず、昨日休みだったお土産屋に行ってもらう。 しばらく買い物をしてから車に戻ると運転手がいない。 どこに行ったんだろうと周りを見回しても、 そもそも運転手の顔が思い出せない(誰でも似た顔に見えるとも言える)。 バーの店員に「私たちの運転手知ってる?」と聞くと 「あっちの裏側の入り口に座ってるよ」と親切に教えてくれた。 入り口に行くと「確かこんな顔だった」という男がちょこんと座っているので名前を呼ぶと「出発する?」との答え。

次はガイドブックに載っているお店に連れていってもらうように頼むが店の名前が一般名詞だったらしく、彼の弟がやっている小さなお店についてしまった。 一番嫌な展開だったが、いらないものはいらなかったので、 ライオンの置物をとことん値切って買った。 弟は彼にずいぶん不満げな顔で話をしていた。 「すごくケチな客だ」などとでも話していたのだろう。

最後に「1時間後に迎えに来て」と約束して、市内を歩いた。 正直何も勝手が分からないので必要以上に身構えてしまい、 いくつかのお店を回りながらもとても疲れてしまった。 実際はそれほど恐ろしいところではないのだろう。
彼は予定通りの時間に現れた。 やはり時間や約束を守れるアフリカ人はちゃんといるのだ。

ホテルに届けてもらうと運転手は待ち時間料金だのなんだのとか言って最初に言っていた金額の3倍の値段を言ってきた。 「最初はもっと安かったじゃないの」と言ったら、 結局2倍の値段に落ち着いた。 それでもライオンズサファリよりもずっと安くて、楽しくて、信頼できる運転手だったから払うことに抵抗は全くなかった。


ホテルにて

ホテルでちょっと休憩して、登頂メンバーとの合流を待つ。 朝ライオンズサファリのニカスと運転手のラシュリが 「これから彼らを迎えに行って、帰りに君たちをこのホテルで拾って一緒にお土産屋に連れて行くから」と言ったからだ。 昼間に行ったお土産屋でもその予定をあてにしてほとんど買い物をしなかった。
しかし予定の時間になっても全然メンバーが現れない。 やっと日本人が現れたと思ったらアルパインツアーの別のグループだった。彼らに聞くと「君たちのグループはとっくに下山した」とのこと。なんかやな予感がする。

2時間ほど待って、やっと私たちのグループが帰ってきた。 みんな黒い顔をしている。 頂上付近は吹雪だったらしく、結局ウフルピークは諦めたようだ。
ふと彼らの手の荷物を見ると、しっかりとお土産が握られている。 「あれ、それどうしたんですか?」と聞くと、 「お土産屋に帰りによってきた」。。。
「えー!お土産屋に連れていくってニカスと運転手のラシュリが言ってたから待ってたのに」とガイドに言うと 「運転手に君たちを迎えに行こう、と言ったけど、彼らは別の予定があるから行かなくていい、と答えられた」とのこと。 ラシュリをつかまえて、「なんで私たちに予定があるなんて言ったんだ!ラシュリが迎えに来るって言ったんだろう!」と問いつめると「君は具合が悪くて部屋で寝てただろう」などと全然ガイドに言ったことと違うことを言う。 「私の具合がましになって、市内観光だってできるくらいだってこと、朝あれだけ話したんだから知ってただろう。だいたい、昨日だって部屋で寝てなくても大丈夫だったの知ってるじゃないか」と強い口調で言うと「じゃぁ、また明日」とガイドに挨拶して帰ってしまった。

結局、状況はガイドに話をして明日以降で時間を見つけて、 私たちのためにお土産屋に行ってくれることになった。 しかし、ライオンズ・サファリのいい加減さには許し難いものがある。ラシュリが次の日に現れたら、問いただしてみたかったが、結局違う運転手だった。その運転手もずいぶん予定よりも遅れて現れたから、もしかしたらラシュリが私に怒られるのをいやがって、駄々をこねたのかもしれない。。。
やはり、彼らに雇われてるポーター達がアフリカ人なのにあんなにしっかり働いてもチップをきっちりとしかもらえないのに、彼らのちゃらんぽらんさをアフリカ文化として許すという考え方は理解できない。
S9,426歩、Y8,402歩。


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