サンタの眼鏡

飛鳥狂香


 ある年のこと、サンタのおじいさんは、赤い鼻のトナカイさんに会いました。するとそこへ、一匹の猿がやってきました。
「わいのしりのほうが赤いで。だんな、安くしときますさかいに、つこうとくんなはれ。」
サンタクロ−スは、結局口のうまい猿のほうをつれていくことにしました。
 さてクリスマスの夜、サンタはさっそく猿をそりの先頭につけて勢い良く夜空へと飛んでいきました。その日は猿のお陰でとっても明るいクリスマスでした。でも世界中の子供達はプレゼントが来なくてがっかりしていたのでした。だって猿の赤いおしりがまぶしくってサンタクロースは道に迷ってしまったんですから。
 さて、次の年は、猿を後ろ向きにつけると、そりはふわりと空へと舞い上がりました。
「こりゃ、明るくってええわい。」
サンタさんは大喜びでした。しかしこの年も、サンタさんは現われませんでした。
「まいったわい。猿の尻のほうへとトナカイが曲がるから、走りだした途端朝になっちまった。」
 サンタは、一年間一生懸命考えた末、良い手を思い付きました。そして、その年はプレゼントを無事届けることが出来たのでした。
 翌朝帰ってきたサンタの目には、黒いレンズが二つ光っていました。この時からこの眼鏡をサンタのグラス、・・・サングラスと呼ぶようになったのでした。
 そのうそほんと?