近ごろ流行のインターネットですが、色々な専門用語が多くてわかりにくい。

そこで、ホームページを作る言語を中心に解説いたしましょう。

もしも、お江戸の時代にインターネットがあったらという、毎度馬鹿馬鹿しいお話でございます。

熊吉「金公。いるかい。」

金造「熊じゃないか。おめえもパソコンを買ったんだってな。」

熊吉「ご隠居に薦められちまって。毎夜ネットサーフィンだあね。」

金造「こちとら、瓦版の競争が激しくて大変よ。動く絵とか映像入りとかの瓦版屋が毎日現れるんだ。」

熊吉「そうそう、それなんだよ。今度な、大工仲間のためのホームページをつくることになったんだ。」

金造「すげえじゃねえか。」

熊吉「ところが、自慢じゃねえが文字が読めねえ。」

金造「それでよくネットサーフィンができるなあ。」

熊吉「絵を見てる。」

金造「しょうがねえなあ。俺が見本をこしらえてやるよ。」

熊吉「さすが幼馴染み。だてに隣に住んでねえ。」

金造「なんだい、そりゃ。ところで言語は何がいい。」

熊吉「日本語。」

金造「じゃないよ。HTMLかVRMLか、さらにゃJAVAやSCRIPTはどうするんだ。」

熊吉「わからねえ。」

金造「瓦版のような平面イメージを記述するのがHTMLだ。立体的で自由に動き回れる空間を造れるのがVRMLだな。」

熊吉「よくわからん。」

金造「文章や図面ならHTMLで十分だが、VRMLを使えば家を造ってその中を自由に歩き回るなんてことができる。」

熊吉「そいつあいい。大工にゃもってこいだ。」

金造「しかし、VRMLはパソコンの性能に影響されるから、やたらとは使わないほうがいい。」

熊吉「JAVAってのは?」

金造「JAVAやSCRIPTってのはユーザの入力によって反応するようなものを作りたい時使う。SCRIPTにはJAVAscriptとVBscriptがある。JAVAscriptはNetscape用でVBscriptがExploror用だな。JAVAに比べて簡単にできるのが魅力だが、処理速度が遅い。JAVAはコンパイルってことをしなきゃなんねえが処理が速いし、できることも多い。」

熊吉「そいつを使うと何ができるんだい。」

金造「ゲームのようなものから、問い合わせなどまでいろいろだ。大工だから建築のシミュレーションてのはどうだい。」

熊吉「いいねえ。そのまま注文が来るとうれぴい。」

金造「欲張りだねえ。」

それから1ヶ月ほどしてのことでございます。

金造「おっ、ごめんよ。熊、ホームページの評判はどうだい。」

熊吉「金公か。なかなか評判はいいんだが、注文がさっぱりなんだ。」

金造「どうしてだい。ホームページは結構繁盛してるみてえじゃねえか。」

熊吉「そうなんだがな。シミュレーションゲームのできがいいんで、このカウンタてのは上がるんだ。でも注文が来ねえ。」

金造「アンケートが届いてるだろう。あ、字が読めねえか。なになに、『シミュレーションで満足しました。』『シミュレーションの方が安くていい。』どいつもけちんぼだな。」

熊吉「大工仲間に聞いたんだが、どうやらシミュレーションで作った家をユーザ同士が批評しあってるって話だ。本物の家は高いし、ちんけで魅力がないんだと。」

金造「受付嬢を置いて、注文したらそいつのH画像が見れるってはどうだい。」

熊吉「だめ、うちの親方がそういうのきらいなんだ。大工は腕だ。色気はいらねえってんだ。」

金造「そのわりにゃ、べっぴんの女房をもらってんじゃねえか。なんでも昔この電脳横丁で電脳小町と言われたらしいよ。」

そこへ一人の町娘がやってまいります。

お綱「熊吉さん。」

熊吉「お嬢さん、わざわざ来なくても使いの者をおよこしになればお伺いしましたのに。」

金造「熊、べっぴんだねえ。誰だい。」

熊吉「親方の娘で、お網お嬢さん。」

お網「今日はホームページ見にきたの。おとっつあんは機械ぎらいだから。」

金造「あっしが、ホームページをつくった金造です。」

お網「熊吉さんのお友達の瓦版屋さんね。話はよく聞いてます。」

金造「うれしいねえ。うんうん熊は昔っから友達思いなやつで、義理人情に厚いやつなんだ。」

お網「金造さんも厚いって聞いてますよ・・・」

金造「え、持つべき者は友達だねえ。」

お網「・・・面の皮が。」

金造「熊、てめえ。」

お網「あ、それから突っ張ってるとも聞いています。」

金造「昔のことだよ。」

お網「・・・欲の皮が。それから被ってるとも。」

金造「恥ずかしいなあ。」

お網「・・・猫を。」

金造「熊、てめえ何てこと教えてんだよ。」

お網「今度、私の部屋にもパソコン入れて欲しいんだけど、熊吉さんに頼めるかしら。」

熊吉「俺駄目。」

金造「それなら、あっしが。」

お網「熊吉さん、お願い。」

金造「だから、あっしが。」

熊吉「金公じゃ無理なんだ。親方が信用する人間しかお嬢さんの部屋にいれさせねえんだから。」

金造「それじゃ、まるで俺がエア・ジョーダンみてえじゃねえか。」

熊吉「なんだい?」

金造「スニーカ。」

熊吉「それを言うならストーカだろ。」

金造「あ、そうか。」

お網「うふふ、面白い。」

金造「それ、よく言われる。面白い御方ねって。」

お網「ええ、本当に面白いお顔ね。」