ムーブメントって何?


ムーブメント教育について

☆簡単にいえば、楽しみながら体を動かすことで、運動機能、感覚機能を発達させていく方法です。
音楽を使ったり、遊具を使ったり、プールで行ったりと色々な応用がなされています。

 ムーブメント教育理論は、アメリカのMarianne Frostig 博士及びその協力者たちが、多年にわたる研究と実践を集大成し体系づけたものです。この教育は、世界各国で幼児、普通児のみならず、学習困難児、障害児の教育に特に効果があることを実証してきました。
 また、ここ数年来ヨーロッパでは、老人のニューリハビリテーションや、いかに健康で美しく老いていくかというシルバームーブメントが活発に行われるようになりました。
 日本においても、第一人者である小林芳文教授を中心として、地方自治体と共同でのムーブメントが展開されています。
ムーブメント教育は、子ども(対象者)の自主性、自発性を尊重し、子ども自身が動くことを学び、動きをとおして「体−頭−心」の調和のとれた発達を図ります。従来の単なる体育指導ではなく、医学療法を中心とした治療訓練でもありません。本人だけではなく指導者も含めて誰もが歓びと充実感を実感できる、人間尊重の教育であり、いわば“第三の教育”をめざす教育法であるといえます。

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日本におけるムーブメント教育

 アメリカのM. Frostig 博士の教育治療研究所を訪問した横浜国立大学教授の小林芳文博士は、ムーブメント教育理論とその実践方法に深い感銘を受け、以来その研究と実践をライフワークにされています。
 1977年、M.Frostig 博士の初めての来日講演に始まり、スイスのS.Naville 博士(1988) 、ドイツのKiphard博士(1989) の来日、また数次にわたる日本からの欧米視察研修によって、ムーブメント教育に対する関心は広がりと深まりをみせてきました。なお、S.Naville 博士は、97年夏にも来日公演を行っています。
 いまや、北海道から鹿児島まで、各地の教育委員会や学校現場でムーブメント教育の実効性が着目され、教職員の研修や、実践にと積極的に取り組まれています。
 著書も小林教授を中心として、日本文化科学社、学研、コレール社、大修館書店等から多数出版され、多くの読者に読まれています。
 なお、小林教授の活動拠点は横浜国立大学とともに、ムーブメント教育協会がある「よいこの保育園」で行われています。

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