二次試験対策

2003年12月1日版


二次試験のねらい

 面接試験で専技としての資質を確認するのが目的。一次試験の筆記と二次試験の面接は、評価のポイントがかなり違う。二次試験で不合格になる例はきわめて少ない(1%未満)。つまり、「専技に対して国が望む方向」と本人の受け答えに著しくズレがあって、修正できそうにないと判断された場合にだけ不合格になる。二次試験での基礎資料は、願書に添付した実績報告書、履歴書、一次試験解答など。

受験者が準備すべきこと

面接でどんなことを聞かれるか

 一次試験の結果や実績報告書の出来で質疑内容は変わると見られる。

 面接官は3人程度、技術専門担当、普及方法担当、農水省事務職などの組み合わせと思われる。

合否判定

 面接官の協議および最終審査会議で合否が決定する。面接官が全員一致で不合格としなれば不合格にはならない。

面接のコツとツボ

 面接では実力そのものよりも普及に対する本人の気持ち・態度を重視する。「専技になるつもりなどないけれど、ちょっと力試しのつもりで受けました」などは悪印象が強いので絶対言ってはいけない。いくら実力があっても、普及を見下したり、冷め切ったような姿勢を見せると、専技にふさわしくないとみなされて致命的な減点を受けるおそれがある。よい答え方としては、「これからも現場に密着してがんばりたい」「他の普及員をリードしてみんなでいい成果を出したい」「普及の可能性を広げたい」「私は専技になりたい」というようなアピールを感じさせるもの。

 面接官に煽られたら、自分のまずい部分を上手に修正しながら補足するのがいい答え方。相手はわざと煽って様子を見ているのだから、ムキになって言い負かそうとするのは逆効果。意固地になって反発するのはマイナス評価になる。「これ(解答)を書いたときはよく分かっていなかったのですが、いまから思えば××のような考え方もできるでしょう」というような答え方がよい。視野を広く持って専技の理想像を自然な姿で演じられれば十分合格点に達する。

 面接は最初の2分で流れが決まる。うまくリズムに乗れるよう、パターンを考えてイメージトレーニングを行うとよい。

 面接の順番にもよるのだが、長い場合は3時間以上待たされる場合もあるので、気持ちがだれないようにしたい。待つだけでも結構疲れるので気分転換も重要。

 体調管理には気をつけたい。風邪などで欠席したら確実に不合格になる。

小林のアドバイス

 国としては本人の技術力や普及に関する資質をできるだけ反映しながらも、やる気のある人が合格できるような試験にしたいと考えているようです。技術、普及方法、交渉力、調整力、リーダーシップなどに優れた、普及組織の牽引役として実力を十分発揮できる人に専技になってもらいたいのでしょう。面接では、みなさんが思い描く理想の専技のような受け答えができればよいと思います。

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