ABIT  SH6
 

 

 

Slot1 CPUユーザーに福音!
 ABITの新製品,SH6はIntel 815Eとしては珍しいSlot1マザーボードだ。Slot1 CPUが使えるIntel 815Eマザーとしては,このほかだとSlot1/Socket370両搭載のDCS P3SAEがあるくらいだ。

 Slot1はちょっと前までは主流だったものの,現在ではすっかりSocket370にその地位を奪われてしまっている。マザーボードについても,現在ではSlot1の新製品はめっきり見かけなくなってきている。しかし,Slot1でもPentium III/1GHzといった高クロックな製品は出ている。また,かつてオーバークロックブームに乗ってSEPP/SECC形状のCeleronやPentium IIIを買ったユーザーも多いはず。

 そういったCPUの所有者にとって,マザーボードのアップグレードパスはあまり存在しなかったのだが,このSH6のようなマザーボードを使えばIntel 815EのAGP 4X,Ultra ATA/100といった機能が利用できるようになる。これは非常にうれしい。今では余ってしまったSlot1 CPUの延命が図れるのだ。

 SH6のボードレイアウトは,Slot1とSocket370の違い,それからRAIDコントローラの有無を除いては,すでにレビューで紹介している同社のSA6Rとほぼ同様。SA6RでRAIDコントローラが搭載されていた場所は,SH6ではパターンのみになっている。BIOSのSoftMenu IIIから行えるCPU周りに関する設定の豊富さも共通で,FSBについては50MHz〜250MHzの範囲で1MHz刻みの設定ができる。

 Slot1 CPUユーザーにとって,貴重なアップグレードパスを提供してくれる製品といえる。

 

スペック
メーカーURL http://www.abit4u.jp/
マザーボードタイプ ATX
サイズ 305×240mm
チップセット Intel 815E
BIOS Award
CPUスロット/ソケット Slot1
FSB 50MHz〜250MHz(1MHz刻み)
PLL(メーカー/型番) Realtek/RTM560-25
コア電圧 1.65VベースCPU:1.3〜1.85V(0.05V刻み)
1.5VベースCPU:1.3〜1.75V(0.05V刻み)
2.0VベースCPU:1.3〜2.1V(0.05V刻み),2.2/2.3/2.4V
メモリスロット DIMM×4
最大メモリ容量 512MB
対応メモリ PC/100 SDRAM,PC133 SDRAM
メモリクロック FSB同期,FSBの3/2,3/4
拡張スロット AGP×1,PCI×6,CNR×1
オンボードI/Oコネクタ PS/2キーボード,PS/2マウス,USB×2,パラレル,シリアル,VGA,ゲームポート,オーディオ端子(Mic-in/Line-in/Audio-out)
HDDモード Ultra ATA/100
製品リビジョン 1.0

 


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