先日、文化庁の国語に関する調査が行われ、敬語の使い方などについて報告されたのをTVや新聞でご覧になった方も多いかと思う。
敬語の調査では、尊敬語と謙譲語の混乱について、統計が発表されていた。
例にあったのは、「(先生などに対して)明日父がまいりますので、お目に掛かっていただけませんか」とか、「○○さんがお話されたように」などの文。
これらの言い方に、違和感を覚えない人もたくさんいるらしい。
これらは、いちおう「誤用」ということになっている(笑)
しかし、唐突に突きつけられると、あれ、「父にお目に掛かる」じゃなければ、「会っていただけませんか」かな、「お会いして」になるのかな、とか、「○○さんがお話になる」だと思うけど、「話された」はどうなのかな、と、けっこう、私も心許なかったりするかも(^^;)
しかし、学生たちと話をしていると、明らかな誤用に出っくわすことがある(笑)
ある日のこと、とある大学の廊下で、偶然、前年度担当した学生の一人と会った。
「あれ〜、先生、まだ来てんの〜?」
「そうだよ〜」
(余計なお世話とも言う(^^;))
「あ、そうだ〜」
(手にしていたチラシを差し出し、)
「俺、今度学校祭で、こういう店やるんで、チラシ作ったんですけど・・先生、これ、いただきます〜?」
「・・(^^;)」
いただきます、というのは、もらう側の言うことじゃないか、とは思ったのだが、相手は、一生懸命、敬語を使っているつもりなのである(笑)
無下にするのも悪い気がしたので(爆)ありがたくいただくことにした。
ま、こういうことをいちいち気にしていたのでは、身が持たないのである(笑)