第7話 ある日の出来事




 毎年、いくつかの学校でいくつもの授業を担当していると、いろいろなクラスで教えることになる。
 学習態度から学習効果(笑)雰囲気に至るまで、千差万別である。

 そのうちのとあるクラスは、なんと言おうかとってもおおらかであった。もちろん、私語はするし(おい・・)、居眠りはするし(おいおい・・)、学習効果もいまいち、であるが(おいおいおいおい・・)、妙に憎めないところがある。

 ある学生が、授業中突然、

「先生、おれ、何番あたっているんですか?!」

と、叫んだ。
 念のため言っておくと、この時私は文法の説明をしていて、練習問題をやってたりはしなかったのだ。

 いったい何を言い出したのかと思ったが、理由はすぐにわかった。
 その学生は、授業中に眠っていたところを、他の学生に起こされ、

「おい、おまえ、問題あてられたぞ」

 と吹き込まれたのである(爆)

 その学生も、すぐに状況を把握し、頭を掻いていた(笑)

 しかし、これが今年になってから2度繰り返されたことを、私は知っている(爆)


(1997/11/09)