それでは今日は、まず、名詞の複数の作り方についてやって行きましょう。
ドイツ語にも、単数と複数の区別はちゃんとあるわけでして、英語のときは、-s を付ければいいものが多かったですが、ドイツ語では、5つのパターンに分けられます。
1) 無語尾 | ( .. ) ------- | der Onkel - die Onkel 伯父(叔父) |
der Vater - die Väter 父 |
ドイツ語では、複数の定冠詞は、die となります。
おじさん、つまりお父さんやお母さんの兄弟(笑)は、一人でも、二人それ以上でも、Onkel と言います。
また、形は同じでも、ウムラウトするものもあって、例えば、Vaterは、Väterとなります。
次に、-e を付けるものです。
2) e式 | ( .. ) -------e | der Hund - die Hunde 犬 |
die Hand - die Hände 手 |
Hund というのは「犬」のことです。「ダックスフント」とかってあるでしょ?
それから、-er を付けるものです。
3) er式 | .. -------er | das Kind - die Kinder 子供 |
der Mann - die Männer 男性、夫 |
これは、男性名詞・中性名詞の重要な単語が多いです。
そして、可能な限り、ウムラウトします。つまり、Kind の i には、ウムラウトが付けられませんけど、Mann の a もそうだし、u 、o 、au の場合は、すべてウムラウトします。
今度は、-en を付けるものです。
4) n式 | -------(e)n | die Frau - die Frauen 女性、妻 |
die Tante - die Tanten 伯母(叔母) |
まあ、あの、単語が -e で終わっているときは、それに敢えて -en を付けるんじゃなくて、-n だけでいいってことです(笑)
これは、女性名詞に多いです。
そして、最後に、英語みたいに -s を付けるものです。
5) s式 | -------s | das Auto - die Autos 自動車 |
で、今、-e を付けるのはこの単語です、-s を付けるのはこれです、っていう言い方をしたので、ドイツ語の複数って、いろいろあってややこしい、って思ったかも知れませんが、英語なんかでも、実は、いろんな複数の作り方があったんですよね。
例えば、man の複数形って、覚えてる?
(・・men?)
そう、men ですよね。これは、語尾が付かないで、母音が変わった例、つまり、1) のパターンですよね、言ってみれば。
それに・・「広島カープ」って、何で「カープス」じゃないか、知ってる?
(・・・・・?)
「ジャイアンツ」とか「スワローズ」とか言うのに、何で、-s が付かないか・・?
鯉、carp って、単複同形なんですよね。だから、-s が
付かないんだけど・・でも、「横浜フリューゲルス」のFlügel ってのはドイツ語で翼、つまり、「ウィング」のことなんだけど、これは、ホントは、-s はつかないんですよねえ。ま、野球のチームみたいなノリで付けちゃったのかも知れないんだけど・・。
(へ〜え、「フリューゲルス」ってドイツ語だったのかあ・・(゚o゚))
(う・・ま、いいんだけどさあ・・って若い人はフリューゲルスを知らなかったりして(^^;))(^^;))
ちょっと話が逸れましたけど(笑)これがドイツ語の複数の作り方です。