- 今回は6人パーティのリーダーだった。西川でのバスの乗り換え時間にアイゼン歩行、ピッケル使用の注意点を説明した。志津温泉では、宿の近くでアイゼンの装着確認、ピッケルでの歩行練習、斜面での滑落停止練習をした。練習中にみぞれが降ってきたので早々に引き上げた。宿で濡れて冷えた体を温泉で温めた。夕食は山形名物の芋煮やキノコ汁、春の山菜も有っておいしかった。
- 夜の間に雪が降り、翌朝は10cm以上道路に雪が積もり、朝から除雪作業車が動いていた。除雪作業も終わった7時半過ぎに宿の車でネイチャーセンター入口まで送ってもらった。
- 10cmほど雪の積もった車道を両側の雪壁を見ながら進むとネイチャーセンターに着いた。アイゼンを付けて歩き始めた。青空が少し見えた。新雪が15-20cm積もっていた。朝、登ったらしいスキーのトレースが有った。少しでも楽になるようスキーのトレースを利用して登った。風が少し有った。
- 予定より遅れてカワクルミ沼の分岐に着いた。先頭を交代しながら進むことにした。950m地点の沢には少し水の流れが見えた。スキーのトレースを離れ、スノーブリッジで谷を渡って急斜面に取付いた。20cmほどの新雪をラッセルしながら登った。
- 標高1008mの台地で一休みした。風が出てきた。姥ヶ岳が見えた。休憩後は美しい森を見ながら広い尾根を登った。森林限界が近づいたところで再びスキーのトレースが近づいて来た。
- 森林限界に出ると上の稜線に10人ほどのスキーヤーが見えた。次々と新雪をまき散らしながら気持ちよさそうに滑ってきた。山頂まで行くのは時間的に厳しそうなので、ここまでとし、展望を楽しみ記念撮影をした。風で体が冷えてきたので樹林帯まで下って休む事にした。
- 自分たちの付けた足跡に従って下った。次々と約20人のスキーヤーとすれ違った。「山頂まで行きましたか」と聞かれたので「途中まで」と答えた。逆に「山頂まで行くんですか」と聞くと、「いや~途中までですよ」との事だった。「急に冬山になっちゃいましたね」と言われた。樹林帯の風の緩いところで昼食休憩にした。小雪が降ったり晴れたりした。
- 1008mの台地からは急坂をピッケルを使って下った。950m地点に下りると谷には数本のスキー跡が有った。天気は晴れたり曇ったりだった。風が少し有った。ネイチャーセンターでアイゼンを外した。
- ネイチャーセンター入口からは車道を下った。宿の温泉に浸かってから帰りのバスに乗り込んだ。
- 今回は春山のつもりだったのに雪が積もり冬山になってしまった。山頂までは行けなかったけれど、雪山を存分に楽しむことができて満足した。