- 土曜日とあって、バスの乗客は20代を中心に若い人ばかりで満員だった。
- 美濃戸口でバスを降り、登山届を出して歩き始めた。カラマツ林の林道歩きだった。晴れだった。木陰に入ると涼しかった。同じバスで来た登山者が次々登っていた。エゾハルゼミの鳴き声がしていた。
- 美濃戸の小屋の前で一休みした。汗をたくさんかいていた。ブヨが多かった。
- 美濃戸からは山道に入った。虫が多かった。次々と下山してくる登山者とすれ違った。風が涼しかった。シラビソの森だった。ルリビタキ、メボソムシクイ、ミソサザイが鳴いていた。標高2150m付近ではシロバナヘビイチゴがたくさん咲いていた。岩の間を通るところでは冷気が上がってきていて涼しかった。
- 行者小屋のテント場は混雑していた。端の樹林の中にテントを張った。テントは60張り位だった。
- 二日目の朝は快晴だった。阿弥陀岳を目指して歩き始めた。ミツバオウレンを見ながら樹林帯を登った。水場ではシロバナヘビイチゴがたくさん咲いていた。
- 森林限界を超えると間もなく中岳コルに着いた。正面には雲海の上に富士山が見えた。余分な荷物を置き、水とお菓子だけ持って阿弥陀岳に向かった。
- すぐに6m程の長さの梯子の登りが有った。更に進むと小石が落ちやすい急坂が有った。すれ違いが多かったので気をつけながら登った。ハクサンイチゲやイワカガミが少し咲いていた。阿弥陀岳山頂には登山者が20人ほどいた。360度の展望を楽しんだ。
- 中岳コルまで戻り荷物を回収した。次の中岳のピークを越えた鞍部にはコマクサが少し咲いていた。鞍部からは岩くずのジグザグの道を文三郎尾根との合流点まで登った。合流点からは鎖場の急登になった。チョウノスケソウがたくさん咲いていた。
- 赤岳山頂は霧に囲まれて展望は無かった。登山者が40人ほど休んでいた。
- 赤岳からは鎖場の下りだった。チョウノスケソウが少し咲いていた。赤岳展望荘の裏ではウルップソウと少しだけコマクサが咲いていた。霧が晴れて視界が良くなり赤岳山頂が見えた。
- 横岳へは険しい岩場が続いた。チョウノスケソウがたくさん咲いていた。ウルップソウ、ミヤマシオガマ、オヤマノエンドウ、イワベンケイも咲いていた。
- 横岳を過ぎて、鎖と梯子を下って行くと、なだらかな稜線に出た。硫黄岳山荘までの下りのコマクサはまだつぼみが多かった。硫黄岳山荘付近では日差しが強かった。そよ風が吹いていた。
- ウルップソウと咲き始めのコマクサを見ながら進むとケルンの有る登りになった。霧が出てきて急に涼しくなった。硫黄岳山頂には10人ほどの登山者がいた。
- 硫黄岳から坂を下り、白い砂で覆われた赤岩ノ頭の分岐で右に曲がると樹林帯になった。林床にはオサバグサが咲いていた。コマドリが鳴いていた。段差の少ない歩きやすい道だった。
- オーレン小屋のテントは7張りだった。ビールで乾杯し、翌日の天狗岳に備えた。