- 新松田からのバスは20人程の乗客だった。途中の矢倉沢で下車し、車道を矢倉岳へと向かった。一行は6人だった。
- 茶畑の間を登って行くと車道は終わり、植林の間の山道になった。植林はやがて雑木林になった。K女史は木の名前に詳しく「これはアブラチャン、これはクロモジ」などと教えてくれた。一行の最年長K氏は「なるほどアブラチャンは木の肌が脂ぎっている。俺なんかこちらの涸れススキだよな」などと冗談を飛ばし、にぎやかな登りになった。
- 勾配がゆるくなるとカヤトの山頂に着いた。20人以上登山者がいた。木で組まれた矢倉が立っていて、展望台になっていた。富士山は雲の中で見えなかった。富士山を見るシーズンは、もう終わりかしらと思った。山頂の一角に腰を下ろし、K氏持参のワインで乾杯して食事にした。食後は、A女史からバレンタインデーのハート型のお菓子が配られ、和やかな山頂になった。
- 下りは万葉公園に向かった。最初はカヤトの下りだった。眺めが良かった。富士山が見えたら、さぞかし素晴らしかっただろうと思った。
- 万葉公園には、それぞれの木にちなんだ万葉集の和歌が書かれた立て看板がたくさん有った。万葉公園のバスは冬季運休中なので地蔵堂まで下った。
- 地蔵堂には茶店と農産物の無人販売所があった。200円均一だった。白菜2個一束をK氏に勧めたら「こんなの飲み屋のお土産に持っていったら、料理するのに200円以上とられちゃうよ。」と飲み屋の好きなK氏らしい返事だった。
- 山行後、新宿に寄り、新年会をした。