- 奥多摩駅からのバスは混雑して2台に増発されていた。終点の東日原で下車してウトウの頭方面に向かった物好きな登山者は我々5人だけだった。
- 快晴だった。最初は車道歩きだった。少しひんやりした。左手には稲村岩が見えた。一石山神社では登り口が分からず、少しうろうろした。最後に社殿の右側に登山道を見つけて登り始めた。
- 最初はジグザグの急な登りだった。少し滑りやすかった。岩を削った階段があちこちに有った。やがて尾根に出た。ベンチが有ったので小休止した。小鳥が鳴いていた。
- 自然林から植林へと変わり、岩の多い道になった。平坦になると一石山に着いた。緩い尾根になった。落ち葉が多かった。ブナとミズナラの森で赤テープの目印があるだけだった。人形山山頂は気づかずに通過してしまった。
- サルノコシカケを見ながら登って行くと金袋山(きんたいさん)に着いた。「金袋」の形をした標識が有った。我々だけと思っていたら長靴を履いた若い女性単独行に追いつかれた。「酉谷山へ登り避難小屋で一泊する」との事だった。
- 次の篤坂ノ丸(すずさかのまる)までは緩い登りだった。ブナとミズナラの森だった。栗のイガも多く落ちていた。篤坂ノ丸はなだらかな山頂だった。標高だけが読める標識が有った。篤坂ノ丸からはアセビ多くなった。
- 最後に岩場混じりの急坂を通るとウトウの頭山頂に着いた。海鳥の「ウトウ」を描いた手造りの標識が二つ木に取り付けられていた。昼食休憩にした。桧に覆われ少し寒かったのでフリースを着た。木の間からは雲取山がうっすらと見えた。
- 帰りは往路を下った。次第に曇り空になった。行きに通らなかった「人形山」の山頂を通った。人形山からの下りは尾根が分岐していて少し分かりにくかった。最後の急坂を慎重に下って一石山神社に着いた。
- 奥多摩駅に戻ったときは夕暮れが迫っていた。駅二階のカフェでカレーを食べて帰ることにした。カフェでは「音引力」のライブが行われていた。我々の世代の懐かしい音楽を聴きながら一日の疲れを癒やした。