- 御泉水自然園のビジターセンター前から歩き始めた。今回は13人の団体だった。霧の車道をしばらく歩いてから遊歩道に入った。樹林帯の道でクロジが鳴いていた。再び車道に出たところが七合目登山口だった。駐車場には車が多く停まっていた。
- 鳥居をくぐって樹林帯を登って行った。シラビソが多く林床には苔が多かった。コマドリ、ルリビタキ、メボソムシクイなど初夏の山らしく様々な鳥が鳴いていた。下りてくる人も多かった。山頂の様子を聞くと、どの人も「真っ白で何も見えなかった」との話だった。将軍平が近づくと枯れた沢状のガレ場の登りになった。
- 将軍平の小屋前では15人ほどが休んでいた。脇には桜が少し咲いていた。一休み後、山頂への最後の登りに向った。岩の多い急な登りだった。鎖も有った。山頂が近づくと幸いなことに明るくなって青空が見えてきた。木が次第に無くなってきた。
- 山頂は西風が強かったので山頂標識から一段下がった岩陰で昼食休憩にした。風よけにレインウェアを着た。次第に青空が広がり赤岳を中心とした八ヶ岳の峰々が見えてきた。後から来た女性20人ぐらいのグループはリーダーらしき女性が、展望に喜びながら大きな声でメンバーに山の名前を説明していた。
- 休憩後は南西側の蓼科山登山口バス停へ向うことにした。最初、下り口が分らず大岩だらけの山頂をうろうろしてしまった。GPSで確認して山頂小屋の前まで戻れば良いことが分かり、事なきを得て下山ルートに入ることができた。
- 最初の急なところには鎖が有った。樹林帯に入るとメボソムシクイとルリビタキが盛んに鳴いていた。時間が押していたので残り高度差を見ながら下った。最後の方ではエゾハルゼミが鳴いていた。
- バス停にはバス時刻の7分前に到着した。山頂でウロウロした15分ほどのロスタイムのせいでギリギリになってしまった。バスで茅野駅に出て打ち上げをした。
- 自宅に戻ってから持参していた2万5千分の1地形図を確認すると、何のことは無い小屋前からの下山路がちゃんと書いてあった。無精して地形図を最初に見なかったのは失敗だった。少し山を簡単に考え過ぎていた事を反省した。