- 日差しの暑い中、中禅寺温泉バス停から湖畔を歩き始めた。フランス大使館別荘、ベルギー大使館別荘と見て、遊歩道に入るとイギリス大使館別荘記念公園とイタリア大使館別荘記念公園が有った。時間が許せば休んでいきたいところだった。
- カエデなどの広葉樹の森になった。時々湖の水面を見ながら気持ちの良い森の中を進むと阿世潟(あぜがた)の砂浜に着いた。二人が釣りをしていた。
- 湖畔を離れ、緩い坂を登って行った。最後に少し急坂になると階段になった。登り詰めると阿世潟峠に着いた。風がさわやかに吹いていた。
- 峠からの尾根道では登山者数人とすれ違った。年配グループの女性に「雨に降られないと良いけれど」と午後の天気を心配された。標高1567mは小高くなっていて展望が開け中禅寺湖と男体山がきれいに見えた。
- 登るにつれて林床は笹が多くなった。時折展望が開け中禅寺湖が見えた。木々の先端が少し紅葉してきた。トンボもたくさん飛んでいた。次第に雲が多くなり、見上げる山頂付近は霧がかり始めていた。
- 山頂には大きな岩がゴロゴロしていた。木の間に中禅寺湖が見えた。その先の男体山は山頂部に雲がかかっていた。午後から崩れる天気予報だったので早々に下山する事にした。
- 下り途中で空はすっかり雲に覆われてしまった。わずかに雨もぱらついた。峠で尾根を離れ阿世潟へ下った。阿世潟に午前中いた釣り人はいなくなっていた。
- きれいな森の中を歩き狸窪で一休みした。男性西洋人単独行に抜かされたので挨拶した。出発しようとすると雨が音を立てて降ってきた。しばらく下まで雨粒は落ちてこなかったものの、20分も立つと耐えられなくなりレインウェアを着た。
- イタリア大使館別荘記念公園で傘を差した年配男性観光客に「共通券はどこで使えるんですか」と聞かれたので、「少し先のイギリス大使館別荘記念公園でも使えると思えますよ」と教えて上げた。立木観音では季節運行のバス停で雨宿りしながら休んだ。
- 中禅寺温泉バス停に着き、ずぶ濡れになった服を着替えてバスに乗り込んだ。バスは混雑していて座れなかった。「いろは坂」のカーブを下るうちに気分が悪くなっしまった。