- リフトの始発は9時だった。キュータイ(Kuhtai)に着いた時にはリフトは動き始めていた。リフト(14ユーロ 約1700円)に乗って山頂駅まで行った。山頂駅周辺には放牧の羊の群れがいた。
- ダムまではスキー場内の林道の下りだった。途中に山小屋が有った。開店準備をしていた女性スタッフに「グッドモーニング」と声をかけられた。
- ダムからは湖畔を歩く山道になった。途中には放牧の羊がいた。山の日影に入ると涼しくなった。
- ダム湖の反対側まで行くとカールの登りになった。沢近くを登って行った。やがて滝が有った。左側を巻いて登ると滝の上の平坦地になった。一休みして湖の景色を楽しんだ。
- 平坦地からは左下がりの斜面の登りになった。茶色の岩がゴロゴロしたガレ場だった。登山道を示す紅白のペンキマークが岩に付いていた。左下には雪渓が少し残っていた。早くも登頂を終えて下りてきた二人組とすれ違った。軽装の若いカップルに抜かされた。
- 小鞍部には若い女性二人組が休んでいた。山頂はすでに登って、下りてきて休んでいるとの事だった。小鞍部でストックをザックに取り付けて最後の登りにかかった。大きな岩の間の登りだった。急な所は少なく容易な登りだった。
- 山頂は前後に長くなっていた。最初に着いた山頂手前側には遭難者を慰霊する小さな十字架が立っていた。奥側の方に山頂を示す大きな十字架が立っていた。抜いていったカップルを含め5人が休んでいた。山頂十字架まで進み荷物を下ろして休んだ。良い天気で好展望が得られた。周囲の山々には氷河はほとんど無く茶色い山々が続いていた。カップルに写真を頼まれ撮ってあげた。やがて5人は相次いで下山して行った。オーストリア最後の山頂を我々だけでしばらく楽しんだ。
- 小鞍部まで岩の間をゆっくり下った。小鞍部でストックを再度出した。行きに休んだ平坦地までの間で5人の登山者とすれ違った。ダム湖の湖畔まで下ると、風が冷たくなり曇ってきた。
- ダムからは往路を離れてキュータイ村へと下った。少し林道を通った後、登山道に入った。あちこちで水が流れていた。数人のハイカーと会った。最後には少し雷鳴が聞こえた。
- キュータイで宿泊後、翌日はミュンヘンに戻った。夜はビアガーデンで祝杯を上げた。翌日の飛行機で日本に戻った。