- 大水上山まで行く新潟からの5人組と相前後して牛ガ岳を出発した。下り途中から腰程度の笹藪になった。1896mピークはヤブに覆われていた。永松岳までは、ところどころで雪面の混ざる、藪の多い稜線だった。
- 永松岳からは快適な雪面の下りになった。最低鞍部から小沢岳へかけても歩きやすい雪面が多かった。時々腰程度の藪が混ざった。雪面の登りでは、日差しが強くてペースが上がらなかった。
- 小沢岳山頂はなだらかだった。数日前に降った新雪から少し笹が見えていた。下津川山への急な雪面を5人組が登っていくのが見えた。小沢岳と下津川山との鞍部にスコップで整地してテントを張った。
- 朝のテントの室温は3℃だった。下津川山への急な登りをピッケルとキックステップを使って登った。途中から藪になり岩場の混じる狭い稜線になった。ピッケルをザックに差し、木の枝をつかみながら登った。
- 5人組は下津川山の肩のところにテントを張っていた。ながめの良い平らな雪面で幕営適地だった。すぐ先の下津川山山頂は腰程度の藪で覆われていた。写真を撮っただけですぐに出発した。
- 本谷山へは雪面を拾いながら歩いていった。1712mピークを過ぎて登りに入ると藪がひどくなった。灌木と笹を手でかき分けながら登った。小穂口の頭手前の雪面に出てほっとした。ここから本谷山までは踏み跡程度の登山道が有った。単独行とすれ違った。
- 本谷山はところどころに笹原の出る雪面のなだらかな山頂だった。回りの山々を眺めてくつろいだ。本谷山からは雪面が連続し、快適な稜線歩きになった。越後沢山との鞍部は広々としていた。
- 越後沢山の最高点は雪庇のところにあった。雪庇の上で休んでいたら後から来た5人組に「そこは危ない」と言われ少し先の三角点のところに移動した。
- 越後沢山から下った鞍部には熊の足跡が有った。すれ違った単独行者の足跡より新しいので2-3時間前のものと思われた。丹後山までは平坦な雪面が多く、どこでもテントが張れそうだった。最後の急な坂をピッケルを使って登ると笹の切り開かれた登山道があり、その先に丹後山避難小屋が有った。5人組と相前後して小屋に入った。(結局、この縦走中に出会ったのは、この5人組とすれ違った単独行だけだった。)