- 信濃大町駅で待ち合わせして車で七倉の登山口へ向かった。七倉で登山届を提出して出発した。
- ブナの森をジグザグに登って行った。やがてシャクナゲの木が多くなった。アルミ製の桟道を渡ってすぐに送電線巡視路の分岐があり、小休止した。
- 唐沢ノゾキからは唐沢岳が見えるも針葉樹の枝が少し邪魔をしていた。唐沢ノゾキからしばらくは針葉樹の高木が多かった。やがて松が増えてきた。
- 天狗ノ庭が近付くと潅木が増えてきた。ママコナやゴゼンタチバナが咲いていた。クロウスゴ(ブルーベーリーの仲間)が実を付けていた。標高2200m付近で森林限界になり天狗ノ庭に着いた。高瀬ダムの湖が見えた。
- 天狗ノ庭からしばらく登ってピークを越えたあたりから稜線の東側を通るようなった。お花畑が広がっていた。チングルマやイワカガミが花盛りだった。
- 船窪小屋は約40人の宿泊者だった。水場は以前は崖っぷちに有り、スリルが有ったそうだが、今はガレ場の途中に有り、いくらか汲みやすくなっていた。それでも小屋からは標高差150mほど低い位置にあり、往復で一汗かいた。
- 翌朝は晴れていた。出発前に小屋裏の高見に登って槍ガ岳の展望を楽しんだ。
- 小屋からわずかの登りで七倉岳に着いた。残念ながら霧が出て来て、次第に展望は霞んで来てしまった。七倉岳からの下り、梯子を下りた所が七倉乗越だった。付近にはウスユキソウがたくさん咲いていた。
- 北葛岳では霧が晴れるのではと待っていたが容易に晴れなかった。あきらめて出発した。北葛乗越まではママコナが多く咲いていた。北葛乗越の先は長い鎖場だった。下りてくる人とのすれ違いで乗越で少し待たされた。北葛乗越からの登りではコマクサがたくさん咲いていた。鎖場が終わると坂も次第に緩くなっていった。
- 標高2500m付近から上ではコマクサが特に多かった。白いコマクサも咲いていた。霧は容易に晴れなかった。雷鳥の親子を見かけた。
- 山頂は一番東に三角点。すぐ西に分岐、更に100mくらい西に祠が有った。針ノ木峠側から次々登山者が登ってきた。霧になったり晴れたりで、良い展望は得られなかった。
- 針ノ木峠へ出発してすぐの山頂直下にも雷鳥の親子がいた。針ノ木峠との間のピーク付近から蓮華岳の山頂が見えたが、すぐに雲に包まれてしまった。
- 針ノ木峠には登山者が多かった。針ノ木峠から雪渓までは赤い小石の斜面をジグザグに下って行った。雪渓は標高差で500m位残っていた。軽アイゼンを付けてゆっくり下った。
- 扇沢からタクシーで七倉へ戻り、一浴してから帰った。