- 小樽駅からのバスを赤岩2丁目で下りて歩き出した。坂道の車道は雪が少し積もっていた。滑らないよう注意しながら登った。住宅地の終わりで除雪された道が終わり林道になった。ワカンを履こうと準備をしていると、除雪をしていた男性が声をかけてきた。「札幌から来たの。来る人いっぱいいるよ。昨日だいぶ降ったけれど道の真ん中が硬くて歩きやすいよ」と教えてくれた。
- ワカンを付け出発した。トレースは無かった。林道の真ん中付近を登る事にした。新雪が20cm程積もっていた。真ん中でも歩きにくかった。
- 赤岩峠には冬期閉鎖されたトイレが有った。小休止後、樹林の中を高みを目指して登った。兎の足跡が所々に有った。新雪に苦労した。やがてアンテナが見えて来て雪の積もった作業道に出た。林立するアンテナを見ながらの山頂までの作業道ラッセルは長く感じた。
- 赤岩山山頂はアンテナと樹林に囲まれていた。小さな標識が有った。標識横で昼食休憩にした。食べている間に手が冷たくなった。
- 次の352m峰まではピンクテープの目印が付いていた。352m峰からの下りでピンクテープを見失い、少し海よりに下ってしまった。トラバースして正しい尾根に戻った。
- 下り終わったところには出羽三山神社が有った。ベンチに20cmほど積もった雪を払いのけて座って休んだ。
- 出羽三山神社からの登りは少し雪が深かった。鹿の足跡が多かった。一番高くなったところはがけの縁で眺めが良く、荒々しいオタモイ海岸が見えた。
- 稜線を下っていくと唐門に着いた。大きな門で海と反対側の平坦地には桜が植えられていた。その先には下の住宅地が見えた。そよ風が吹いていた。
- 唐門からの登りは道が分からず、稜線の左を迂回した。牧場のような広い場所を通って稜線に戻った。209m峰からは日が沈みかけて少し赤味を帯びた荒々しいオタモイ海岸がきれいに見えた。
- 石仏が点在する雪の斜面を下ると、住宅地の手前に如意輪観音像が有った。すぐ裏手は絶壁だった。祠の中の観音像は雪を被っていた。日はすっかり傾いていた。
- 住宅地からは除雪されていた。ワカンを外し、雪が凍った車道を滑らないよう注意して下った。国道に出て左折するとすぐバス停だった。タイミング良くやってきたバスに飛び乗った。
- この日は深雪に苦労した一日だった。