- 今回は3人パーティだった。西野谷集落奥の堰堤脇に車を置き、川沿いに歩き出した。晴天で暑かった。前年の粟立(あわだち)山登山時と比べ雪は少なかった。
- 大堰堤先の徒渉点で石伝いに渡ろうとして足につるが絡みつき、危うく水に落ちそうになった。大堰堤の先でアイゼンを付けて尾根に取り付いた。途中でルートを少し間違え土の急斜面を木の枝をつかみながら10mほど登った。アイゼンのおかげで足は滑らなかった。
- 林道に出てからは粟立山の下を巻いて進んだ。雪は2m以上積もっていて、林道は部分的には単なる斜面と化していた。途中で林道を進むのをやめ、斜面を上に向かった。
- 少し登ったところで雪の割れ目に落ち込みピッケルを使って苦労して脱出した。雪庇の切れ目から粟立山と大毛無山との間の稜線に出てテントを張った。
- 二日目も快晴だった。テントに荷物を置き、アイゼンを付けて出発した。
- 林道が横切る峠へは急な下りだった。少し戻り雪庇の切れたところから下って進んだ。峠からの急な登り返しは一部で夏道が出ていてアイゼンに落ち葉がたくさん付いた。
- スキー場の上まで来ると、ちょうどリフトが動き始めた時間だった。パトロールの男性が近づいてきて質問したので、スキー場の中は通らないことを申告した。
- スキー場を横に眺めながら尾根を登り、最後に緩く斜面を登ると南北に長い山頂に着いた。北側の尖った所まで進んで休憩した。そよ風が吹いていた。南には妙高山が荒々しく見えた。記念撮影をし、しばらく休んでから名残惜しい山頂を後にした。
- テントへの戻りで単独行と会った。大毛無山先の不動山まで行きたいとの事だった。
- テント回収後は往路を慎重に下った。林道から離れた後は前日の足跡も不明瞭になったので往路を外さないよう注意して下った。雪もだいぶ緩くなってきた。行きの急な土の斜面だけは避けて稜線を進み、10mほど藪を通って往路に戻った。
- 尾根の取付点直前で先頭のAさんが雪の下の空洞に気づかず踏み抜いてバランスを崩し、木の周りにあいた穴に落ちてしまった。幸い腰を少し打っただけで、自力で脱出できた。急坂で雪が緩んで来ると難しくなると改めて思った。
- 山麓まで下ると雪は前日よりもだいぶ溶け、桜が満開になっていた。苦労しながらも、全員無事、車の所に戻り楽しい雪山歩きが終了した。