- 前日は八雲温泉「おぼこ荘」に泊まり英気を養った。当日は、朝食後すぐ登山口に車で向かった。二つの駐車場のうち「オボコ山の家」に近い方に停めた。他の車は無かった。
- 登山口からの歩き始めは草がかぶる登山道で不安を感じさせた。草をかき分けて進んで行くと、森に入って草が少なくなり道もはっきりしてきた。
- 1箇所道が崩れていて1mほど山側に迂回路が付けられていたものの、順調に歩いて銀山沢の出合に着いた。沢靴に履き替えて沢の中を歩き始めた。
- 歩きやすいので積極的に沢の中を歩いた。所々で脇に見えるピンクのテープが登山道の場所を示していた。倒木が多く乗り越えながら進んだ。歩きやすそうに見えた脇の登山道を歩いたときに、間違えて涸れ沢を上に登ってしまい、5分程無駄にした。
- やがて2mほどの滝で行く手を阻まれたので巻き道の登山道を使った。ロープが付けられ滑りやすかった。途中に「登山道」の赤い標識が有った。
- 少し河原が広くなると二股に着いた。雄鉾沢の出合だった。雄鉾沢も勾配は緩く高度を稼げなかった。沢横の登山道は使えない所が多かった。倒木も多く時間がかかった。
- 金ヶ沢の出合にはピンクテープがたくさん有り、迷わず金ヶ沢に入った。水量はぐっと減った。河原は赤茶の石で覆われていた。勾配も一段と急になり、効率的に高度を稼げた。
- それでも予定よりだいぶ遅れ、もし山頂まで行くと、帰りは暗くなってしまいそうだった。沢歩きを十分楽しんだことも有り、小さな河原の有った標高480m地点であきらめる事にした。あきらめたとなると時間の余裕ができたので、昼食をゆっくり食べた。
- 帰りは登りで通ったところを選びながら安全第一で慎重に下った。途中で振り返ると雄鉾岳の頂きが恨めしそうにそびえていた。遙かなる雄鉾岳と思った。
- 結局、沢は下りの方が難しく、登りより時間がかかって沢の出合に着いた。登山靴に履き替えて斜面を注意深く進むと登山口まではすぐだった。
- 登山口にはもう一台車が有り、学生らしい3人組が河原で石の調査をしていた。この日は他の登山者には会わなかった。「おぼこ荘」でもう一泊してから雄鉾岳を後にした。
- ウォーターウォーキングになってしまったが、それなりに楽しめて満足した。