- バスは出航時間の直前に港に着いた。切符を買う余裕がなく、そのまま船に乗り込んだ。下船時、港の事務所でまとめて往復切符を購入した。20人ほどの乗客が港から見えなくなると、島は時間が止まったように静かになった。
- 港を回り込み、入口に水仙が少し咲く歩道に入った。少し階段を登ると「自凝(おのころ)神社」に着いた。社の隣りには、「いざなぎ・いざなみ」の像が有った。説明板によれは、神話で一番最初にできた島が「おのころ島」で、沼島とされているとの事だった。昼を過ぎていたので像の近くに腰を下ろして腹ごしらえをした。
- 神社からは登山道に入った。しばらく進むと未舗装の林道に出た。道脇には石仏が100mおき位に建っていた。時々海が見えた。少し見晴らしの良いところにベンチが有ったので一休みした。木の間から海が見えた。神話の「いざなぎ・いざなみ」ゆかりの上立神岩(かみたてがみいわ)が遠くに見えた。
- 登り下りを繰り返しながら下っていくと舗装路に出た。右へ舗装路を少し登ると展望台で、あずまやが有った。右下へコンクリート舗装の歩道を下ると海辺の歩道終点に着いた。高さ約30mの尖った上立神岩が間近に見えた。5人の女性観光客が場所を譲ってくれながら「前の方がパワーを感じますよ。岩の窪みがハートの形に見えますよ」と教えてくれた。よく見るとハートの形に見えないこともなかった。女性達はレンタサイクルで回っているとの事だった。写真を撮ってもらった。
- 上の展望台に戻り、更に30mほど登るとベンチの三つ有る展望地に着いた。こちらからも上立神岩が見えた。お菓子を食べながら小休止した。休憩後、あずまやまで戻ると、先ほどの5人組がやってきて、賑やかに歩いて行った。
- 再び未舗装の林道に入り石仏を見ながら稜線を進んだ。鳥居のたくさん有る「山ノ大神社」が有った。更に進むと、灯台の建つ石仏(いしぼとけ)山に山頂着いた。あいにく樹林に囲まれ展望はなかった。三角点は見つからなかった。
- 山頂からは石仏を見ながら登山道を下った。所々にイノシシの罠が有った。最後に水仙群落を見ると港に戻った。