- 妙高高原ビジターセンターでクロスカントリースキーの用具一式を2日間の予定で借りた。ビジターセンターは翌日が休業日との事で、返却は宿のフロントに返す事にした。
- 初日は、「池の平スポーツ広場」の公認コースを滑ることにした。前日からの雪は、ようやく小降りになった。クラブハウスの受付ノートには、前日までの記載があるだけで、この日は、まだ誰も滑っていなかった。圧雪車がコース整備を始めていた。受け取った1番と2番のビブスを付け、整備の終わったばかりの誰もいないコースを気分良く滑り出した。
- 最初はショートカットコースを使って、約1kmのコースを2周滑った。3周目は3kmコースを滑った。少し急な下りは、ボーゲンで滑った。滑り終わってクラブハウス前に戻ると小中学生の講習会が始まっていた。暖かいクラブハウスの2階で一休みしながら子供達の練習風景を眺めた。
- 休憩後は子供達に混ざって滑り出した。慣れない滑りのため、小学校6年生位の子供達4-5人に追いつかれた。「こんにちは」と次々挨拶された。「授業?」と聞くと「部活です。クロスカントリー部です。」との返事だった。子供達が元気よく坂道を登っていく後ろ姿を写真に撮った。子供達の後、坂道をあえぎながら登っていると、一人遅れてきた女の子が「すいません」と声をかけながら坂道を登って来た。「これ落としませんでしたか」と言って、手に持った物を渡そうとした。女の子は目の前でバランスを崩して転んでしまい、手に持っていた物が雪の上に転がり落ちた。「あれっ財布だ」と手に取り、雪をはたいている間に、女の子は立ち上がって登って行ってしまった。どうやら撮影時に財布を落としたらしかった。練習の子供達は次々と我々を追い抜いて行った。先生が「今からショートカットコースを回るぞ。頑張れ」と子供達に声をかけていた。
- 二日目の朝は晴れていた。ビジターセンター周辺の森を散策する事にして、まずイモリ池一周を始めた。足跡の無い湖岸の雪原は平坦だった。新雪が深かった。スキーを履いていても膝くらいまでもぐった。先頭を交代しながら滑った。池は氷が張り、その上に雪が積もっていた。一周が終わる頃には、青空が広がり、妙高山の山頂がはっきりと見えてきた。
- 続いて、ビジターセンター向かいの入口からスノーシューでよく歩かれる「ほんどりすコース」を滑ることにした。積雪は2m位だった。コース入口は斜めにスロープが付けられて除雪されていた、スノーシューの足跡がスロープ上端で引き返していた。どうやら雪が深いのでコースを歩くのを中止した様子だった。スロープの上でスキーを履いて滑り出した。
- コースには青い標識が1番から順番に付いていた。最初は雑木林だった。木に積もった雪がきれいだった。いったん植林帯に入った後、再度、雑木林に出た18番標識のところで一休みした。
- 雑木林を進んで行くと除雪された道路に出た。次の番号は道路の反対側に有った。除雪された道路を渡るには高さ2m位の雪の壁を下りなければならなかった。渡りやすいところを探して200m位左手に進んでみた。道路の壁が続いていて下りやすそうなところは無かった。結局、元の場所に戻り、雪の壁を斜めに崩し、スキーを外して道路に下りた。道路を渡った29番標識のところで一休みした。青空が更に広がり、木からは雪がバサバサと落ちてきた。
- やがて広々とした雪原になった。しばらく進むと再び杉樹林帯になり45番標識まで登りが続いた。急なところではジグザグに登った。45番からは杉の森を横に進んで行った。所々に除雪された道があり、そのたびに1-2mの壁を上り下りした。58番標識から雑木林を進んで行くとビジターセンターに戻った。結局、コースを歩く人は他にはいなかった。