- 横須賀からのバスを竹川で下車して歩き始めた。ぽかぽかした陽気だった。最初の住宅地の道は、すぐにコンクリート舗装の狭い車道の登りになった。周囲には木が茂り、山らしくなった。ツバキが少し咲いていた。
- 程なく最初の山頂、武山に着いた。展望台が有り、下が休憩所になっていてベンチが3つ有った。先着の一組がベンチのうちの一つで休んでいた。暖かなせいか、展望台からの景色は少し霞んでいた。先着者の隣のベンチに座って昼食休憩にした。白ワインで乾杯し、黒豆のおにぎりと暖かい芋煮をいただいた。しばらくすると年配の5人組が到着し、3つのベンチすべてがいっぱいになった。
- 武山からは尾根伝いの登山道になった。周囲は照葉樹林だった。砲台山の直下で林道に出て、折り返すように林道を登った。右手に近道の歩道をやり過ごし、右に回り込みながら林道を登ると砲台山山頂に着いた。直径10m、深さ1.5mほどの丸いコンクリート製の窪みが有った。12人の幼稚園児が遠足に来ていて、窪みに入ったり登ったりして遊んでいた。我々に気付いた一人が、「ここに大砲が有ったんだよ」と教えてくれた。
- 帰りは近道の歩道を通った。少し滑りやすかった。砲台山から少し進むと展望地が有り、三浦半島の先端方向が見えた。
- 再び登山道に入り、少し黄葉を見ながら進んで行くと、三浦富士の山頂に着いた。西から南にかけての展望が良かった。木の間からは東側の展望も得られた。霞が取れてきたので房総半島の山々や浦賀水道を行き来する船の眺めが良かった。しばらくすると、がっしりした感じの眼鏡の男性が登って来た。「どこから来たんですか? 自分はこの下からです」と話しかけられた。
- 下りは津久井浜駅へ向かった。最初の階段の急坂を下ると、キャベツ畑が広がるのどかな景色になった。ちょうどキャベツの取り入れをしていた。
- 駅近くの小川のところまで来ると、砲台山で会った幼稚園児達がちょうど下ってきた。「さっき会った人だ」と言われた。駅まで一緒に歩き、同じ電車に乗り込んだ。
- 電車が動き出してしばらくすると、幼稚園児達は可愛い顔で寝入っていた。