- 地図読み講習会をした。今回は講師の私を含め10人の参加者だった。中には初めて地図を買った人も2人いた。コンパスは、ほとんどの人が新しく購入していた。
- 登山口の大嶽鍾乳洞入口で、本日の資料を配布し、コンパスの使用方法を説明した。各自、次のポイントまでの方位、標高差、水平距離を測定して表に記入してからサルギ尾根を登り始めた。良い天気だった。
- 最初は植林の急登だった。最初のポイントへの途中で、立ち止まってコンパス確認をしてもらった。全員の「同じ方向に向いています」との声を確認をしてから再出発した。最初のポイントに着くと、次の方位合わせをした。方位がずれた人もいた。点検して誤差の範囲に全員が収まったところで再出発した。
- 大名子ノ頭で3回目の方位合わせをした。少し慣れてきた様子だった。ここからは先頭を交代しながら進んだ。進む方向の「方位がずれた」事で次のポイントに着いた事を確認してもらった。地形図で岩が出てくることを読み取ってもらい、実際に歩いて岩場の登りになる事を確認してもらった。
- サルギ尾根を通る人は少なめで、高岩山までに一人とすれ違い一人に抜かされただけだった。方位合わせ作業の繰り返しで時間がかかったので、予定手前の高岩山で昼食休憩にした。これから行く上高岩山の展望台と大岳山が木の間に見えた。
- いったん下って急坂を登り返すと上高岩山の展望台に着いた。椅子、テーブル、屋根が鉄製だったため、磁石が正しい方向を指さなかった。2mほど展望台から離れて大岳山の山座同定をした。分かった人と分からなかった人がいて盛り上がった。
- 結局、時間不足で予定の奥ノ院には行けそうにないので、上高岩山山頂で集合写真を撮った。
- 芥場(あくば)峠手前の大岳山と御岳山を結ぶ登山道に出たところで、まっすぐケーブル駅の方向に最後の方位合わせをした。ケーブル駅への途中、長尾平付近では名残の紅葉が少し見られた。
- 御岳神社周辺は週末とあって前回よりも賑わっていた。奥ノ院に行かなかったおかげでケーブル駅には予定通りの時間に到着して帳尻が合った。
- 教えるのに忙しく、落ち着いて楽しむ余裕のない一日だった。「自分の進む方角が針で示せて良かった」とか「自分の現在地を初めて確認できた」などの感想が寄せられ、皆さんからは好評を得た。
- 全員そろって立川で打ち上げをした。