- 数日前の大雪でバスは遅れていた。バス停の屋根には約20cmの雪が積もっていて、通行人が「そこに立っていると雪が落ちてくるよ」と教えてくれた。バスは約35分遅れでやって来た。車道と歩道の間には除雪された雪が身長ほどの高さに積み上げられて道幅が狭いため、バスはたびたび徐行した。
- バスは40分遅れで東(あすま)庭園前に着いた。最初の車道はゆるい登りで、振り返ると石狩平野の雪原や恵庭岳がきれいに見えた。登山口の「馬追の名水」には1台駐車してあった。ワカンを付けている間に、もう1台やってきて男女のハイカーがつぼ足で登って行った。
- トレースはしっかりしていた。足はそれほど潜らず、歩きやすかった。すぐに本ルートを離れ右手の尾根ルートに向かった。こちらにもやや細いながらもトレースが有った。すぐあずまやが有った。尾根を進んで行くと本ルートに合流した。
- やがてルートは分岐した。右手の稜線に向かうルートに入ると斜面を横切るルートになった。左上には自衛隊基地の境の金網が見えた。最後に急坂を登ると稜線に出た。
- 左手にV字形に曲がり稜線を進んだ。左手の自衛隊の柵を見ながら進んだ。右手には由仁町の平野が見えた。いったん下りになり、やがて林道に出た。
- 林道を進んで行くと十字路に着いた。右に曲がり稜線を忠実に進む道に入った。トレースはしっかりしていた。小ピークで男女2人組が別の方角から登ってきた。「こっちは違いますよ。道を間違えたんです」と教えてくれた。2人に付いて進んだ。右手には芦別岳らしい白い山が見えた。林道との交差点から最後の登りになった。エゾマツ、トドマツ、ミズナラと書かれた木札が木に付いていた。
- 最後に一登りすると瀞台に着いた。自衛隊の基地沿いの山頂で金網越しに石狩平野が見えた。二人組が先に下山していった後、シートを雪の上に敷いて昼食休憩にした。金網に設置してある温度計が氷点下4℃を示していた。風は無くそれほど寒さは感じなかった。
- 帰りは林道の交差点まで下り、稜線のピークを通らずに林道伝いに十字路まで戻った。十字路からは自衛隊の車道の下をトンネルでくぐるショートカットの道を通った。こちらにもしっかりとトレースが有った。シナノキ、オヒョウと木札が木に付いていた。
- 往路と合流した所で若い女性の単独行が登ってきた。「行けるところまで行きます」との事だった。ずいぶん遅くに登り始めると思っていると更に男性単独行が登ってきた。どうやら瀞台は夕陽の名所らしかった。ショートカットの道を通ったおかげで、予定より1本早いバスに乗ることができた。