- 高速バスを亀山・藤林大橋で下車して歩き始めた。最初は亀山湖畔の車道を紅葉を見ながら歩いた。晴れだった。日影は寒かったが、日なたは暑いくらいだった。猪ノ沢沿いの道に入り、桑ノ木沢の入口にある鉄の橋を渡って川原に下り立った。渓流タビに履き替えて遡行し始めた。
- しばらくは平凡な川原を歩きだった。やがて一ノ滝に着いた。ナメ滝で右側に段が付いていて容易に登ることができた。一ノ滝を越えるとナメの続く沢になった。
- ナメはやがて終わり、岩のゴロゴロと転がった沢になった。右側が崩れている箇所を通ると二ノ滝に着いた。滝の手前は滝壺が隠れてしまうほど倒木で埋まっていた。滝の手前で小休止して簡単な昼食を取った。
- 二ノ滝もナメ滝だった。最初は右側の草付きを登った。途中から水流の中を四つん這いになって慎重に登った。二ノ滝の先もナメが続いていた。流れが緩くなるところでは、崖の上の紅葉が水面に映ってきれいだった。
- 二俣の先でロープを見落としてしまい、おかしいと確信するまで10分ほど先に進んでしまった。地形図とコンパスで現在地を確認しながら戻ると左岸からロープが下がっているのに気が付いた。下流からは少し岩陰だったが、上流からは見つけやすい位置にロープが有った。ほっとして、お菓子を食べながら登山靴に履き替えた。
- 長さ10m位のロープで急斜面を登り、更に踏み跡を一登りすると尾根に出た。尾根には高さ20cm位のコンクリート製の境界見出標識が30mおきくらいに付けられていた。
- 最初は急坂だった。木の根に掴まって登った。勾配が緩くなると岩尾根になりルートが分かりにくくなった。点々と境界見出標識は有るものの正しいルートか不安になった。念のためいったん尾根の末端まで引き返した。他に道が無い事を確認して再度尾根を登り返した。30分位のロスだった。引き返した地点の先で高さ1.5mほどの岩を三点確保で下ると、あとは歩きやすくなった。
- 緩い勾配の踏み跡を登って行くと三石山から元清澄山に至る登山道に出た。右へ3分ほど進むと、三石山観音寺の入口に出た。石のブロックに腰を下ろして一休みした。結局この日は他の遡行者には会わなかった。
- 予定より約1時間早かったので、ゆっくりと舗装された三石山林道を下った。予定では上総亀山駅からJRで帰るつもりだったが、早く下山できたので高速バスに乗ることができた。千葉には予定より1時間以上早く戻る事ができた。