- 今回は7人パーティだった。甲斐大和駅からの小型バスは満席だった。我々以外は一つ先の温泉まで行く人がほどんどだった。竜門峡入口で下車し舗装された林道を登り始めた。
- 登山口には標識が有りテープがたくさん付いていた。落ち葉の上には天蚕が一つ落ちていた。今回は登山地図の赤破線を歩くコースだった。Aさんは読図練習も兼ねてコンパスを最初のピークの大天狗山に合わせた。
- 周囲の木々はすっかり葉を落としていた。登山道は落ち葉がたくさん積もり少し不明瞭だった。大天狗山への最後の登りになると、それまでの緩やかな尾根は一変し、ロープの付いた急登になった。落ち葉に埋もれた道に四苦八苦して登った。
- 大天狗山は葉を落とした樹林に囲まれ日が差していた。昼食休憩にした。「白菜の浅漬け」や「切り干し大根としみ豆腐」などをおいしくいただいた。
- 昼食後、尾根を先へ進んだ。竜門山への急な登りを終えるとなだらかになり、やがてこの日の最高点、古部山に着いた。樹林に囲まれていた。Aさんがコンパスを合わせ、進む方向は60度ほど左に向う事を確認してみんなに伝えた。
- 東大志戸山へは上り下りが多く、落ち葉で滑りやすかった。今までより分りにくく、昔の町村境界の赤い境界見出標が目印だった。徳並山へは少し急な登りが有った。
- 徳並山は境界見出標から離れる所だった。Aさんのコンパスによれば再び60度ほど左に曲がる地点だった。一見すると急坂で進めそうにない方向なので、しばし進行方向を議論した。やっと頼りなげなテープを下に見つけ、全員納得して進行方向を変えた。
- 手も使って急坂を下った。しばらく下ると明瞭な尾根になった。尾根は少し枝分かれしていた。茂みに埋もれかけたロープに沿わずに下った先頭のBさんは急な斜面をトラバースして正しい尾根に戻った。下に見えた植林地まで下りて、やっとほっとした。
- 尾根の末端には動物よけのフェンスが有った。開閉して通過すると果樹園に出た。すぐ下が林道だった。後はゆっくり甲斐大和駅まで下った。
- 山中で結構手間取ったため予定の電車には間に合わず、1本後の電車に乗った時は夕闇が迫っていた。今回、山中では誰にも会わなかった。久しぶりのコンパス頼りの山行で苦労したものの楽しめた一日だった。