- 大天狗山で地図読みの実践訓練をした。9人グループのリーダーだった。竜門峡入口でストレッチをしてから、地形図をコンパスに従って実際の方角に合わせて置く練習をした。予想より時間がかかり、全員が理解した頃には体が冷え切ってしまった。
- コンパスを合わせ林道を登った。登山口では軽トラックの人が落ち葉の掃除中だった。
- 登山口からはしっかりした登山道だった。Aさんが「道もテープも有るじゃない」と不満を言ったので「そのうち道もテープもなくなるから大丈夫です」と伝えた。
- 最初にコンパスを合わせた尾根の曲がり目は、展望が開けたところだった。良い天気で下見の時には黒かった富士山や南アルプスもすっかり白くなっていた。
- 大天狗山への岩場は落ち葉が増えて道が少し分かりにくかった。大天狗山の紅葉は終わっていた。途中で鉛筆を落としてしまったのでBさんに小さな鉛筆をもらった。
- コンパスを合わせ竜門山から古部山へと向かった。竜門山へは少し急な登りだった。古部山へは緩く下った後で登り返しになった。周囲の木々にはヤドリギが多かった。古部山で昼食休憩にした。
- 古部山からの下りが地図読みの本番で、人があまり通らないコースだった。木々は葉を落とし、踏み跡はすっかり落ち葉に埋まり分からなくなっていた。深いところではくるぶしまで落ち葉が有った。落ち葉を蹴散らしながら下った。地形だけが頼りだった。
- 尾根が曲がる箇所でコンパスを合わせながら歩いた。西大志戸山では、先頭を歩いていたCさんが天蚕のまゆを見つけた。
- 徳波山からの下りでは岩が多くなった。ルートを間違えて10cm位の岩を谷に落としたり、20cmの岩板を剥がしてしまったりした。手に取る木はポキポキ折れてしまい野性味あふれる道だった。Aさんは「こういう所が自然なんだ」とご満悦だった。
- 岩場が終わると紅葉のきれいな尾根になった。尾根の分岐で道を説明しながら下った。
- 無事明るいうちに林道終点のフェンスに着いた。余韻を味わいながら駅まで歩いた。
- 電車に待ち時間が有り寒かったので駅前の食堂に入った。クリームあんみつ、コーヒー、ビール、日本酒など、めいめい思い思いに注文して楽しかった山行を振り返った。