- 八王子城跡までのバスは平日運休のため手前の霊園前バス停から歩き始めた。快晴だった。寒い日で草木には霜が降りていた。道脇には石屋が多かった。軒下でたき火に当たっている人が二人いた。
- 八王子城跡バス停からは山道になった。道脇には名残の紅葉が少し有った。途中の金子丸には太いカエデの木が有った。八王子神社を過ぎると城山の最高点、本丸跡だった。周辺の紅葉がきれいだった。
- 一休み後、稜線を西へ向かった。照葉樹林帯の登り下りだった。天守閣跡までの間で30歳位の男性単独行者とすれ違った。天守閣跡のピークを過ぎ、最後の急坂を登ると富士見台に着いた。周囲にはカエデの紅葉が少し有った。富士山が正面にきれいに見えた。休んでいると千葉県からの65歳位の男性単独行者が追いついて来た。我々とひとしきり山登りの話をした後、先へ進んで行った。
- 高ドッケから狐塚峠へは植林帯が続いた。狐坂峠では30歳位のスポーツ刈りの男性に追い抜かれた。黒ドッケまで登り下りを繰り返した。杉や桧の植林帯が多く、日が陰って寒かった。黒ドッケの次の小ピークからようやく落葉広葉樹の雑木林になった。日が差して暖かだった。10分間ほど気持ちの良い稜線が続いた。30歳位の男性単独行者とすれ違った。
- 大嵐山の先で手にバインダーを持った二人組とすれ違った。何かの調査中らしかった。三本松山を過ぎると北側が再び雑木林になった。木の間から大岳山が見えた。
- 林床が笹原の雑木林の尾根を登って行くと、堂所山に着いた。北高尾の名前に少しだまされ、なめてかかっていたので、ここまで思ったより大変だった。食料はすでに食べ尽くしていた。山頂標識をはさんで立派なベンチが二つ有ったので座って休んだ。北西側は木がまばらで陣馬山が見えた。30歳位の男性単独行者が高尾陣馬縦走路方面からやってきて、すぐ引き返して行った。
- 高尾陣馬縦走路に出ると、正面に西日を見ながらの尾根歩きになった。溶けた霜柱のせいで少しぬかるんでいた。底沢峠で右折し空腹感に耐えながら陣馬高原下バス停を目指した。最初の下り15分は落ち葉の多い道だった。その後、杉植林の道になった。最後は脇で治山工事中の舗装路を下って陣馬高原下のバス停に着いた。結局、この日出会った登山者は7人だけだった。
- 暖かなバスの中に入って、ようやくほっとした。バスは他に陣馬山方面から来た登山者が一人いた。途中で通学の小学生が12人ほど乗ってきたので賑やかになった。