- 前日は上栗山のオートキャンプ場に泊まった。10張りほどのテントがあった。
- 翌日、バスを下りた女夫渕は大勢の観光客でにぎわっていた。橋を渡り階段を登って山道に入った。尾根を乗り越えていったん下ると吊り橋が有った。吊り橋を渡ってからは川沿いの山道になった。家族連れなどと混じって山道を歩いた。
- 八丁の湯でいったん林道に出た。カエデが少し紅葉していた。日光沢温泉までは林道の登りだった。
- 日光沢温泉から本格的な山道になった。急坂だった。やや針葉樹が多いものの、ところどころの紅葉がきれいだった。すれ違いが多かった。
- オロオソロシ滝展望台には15人ほどの登山者が休んでいた。ベンチとテーブルが有った。谷の反対側に滝が小さく見えた。滝の上部の根名草山方面は雪が降っているらしく上の方が白くなっていた。休んでいる人に上の様子を聞いたら「湿原は氷雨が降っていて、何も見えなかった」との事だった。
- 標高1800m付近にベンチが有った。山頂部に雪の付いた根名草山が見えた。ベンチを過ぎると次第に勾配が緩くなってきた。木道があちこちにあった。ぬかるみも多かった。
- 湿原に着いたときは曇り空だった。最後の二人の登山者が下りていくと湿原には誰もいなくなった。日が差してきたので木道に腰掛けてお湯割のウイスキーを飲んだ。やがて日光白根山や燧ヶ岳が見えてきた。
- 湿原の外れにある鬼怒沼巡視小屋はコンクリート製の土間だった。夜は寒さをしのぐため小屋の中にテントを張った。小屋の宿泊は我々だけだった。
- 翌朝、テント内の気温は7℃だった。外の木道には霜が付き、沼も少し氷っていた。木道で滑らないよう注意しながら朝焼けの湿原を散策した。
- 朝食後、空身で鬼怒沼山まで往復した。山頂からは日光白根山が見えた。昨日の雪は融けた様子だった。小屋への戻りは湿原を通らずに直接小屋に出る近道を通った。
- 湿原でたっぷり休憩した後、大清水へ向かった。最初の物見山への登りで、木の間から鬼怒沼山が見えた。物見山からの下りではところどころで展望が開け、至仏山や武尊山が見えた。標高1300m付近は紅葉のちょうど見ごろだった。1500m付近からは勾配が緩くなり歩きやすくなった。登山者は少なく、大清水までの間で3人とすれ違っただけだった。大清水でバスの待ち時間を利用してビールで祝杯を上げた。