- 渡瀬渓谷鉄道は2両連結のワンマンカーだった。観光客などで、ほぼ満席だった。下車時、両替機で1000円を両替しようとしたら、お客が多すぎたせいか硬貨が無くなっていた。運転手が両替してくれた。
- 登山道を寝釈迦付近まで登ると、ミツバツツジ、シロヤシオ、ヤマツツジが新緑の中にひっそりと咲いていた。
- 避難小屋から賽ノ河原にかけてはカラマツ林の中にミツバツツジがたくさん咲いていた。満開だった。賽ノ河原からは袈裟丸山が見えるはずだったが、雲の中だった。小丸山付近はアカヤシオ満開だった。アカヤシオに引きつられて歩いているうちに巻道に引き込まれてしまい、小丸山山頂は通らなかった。
- 小丸山の避難小屋の横にテントを張った。テントの中で夕食をとっていたら鹿が集まってきた。ざっと見ただけで5頭いた。鹿たちは時々テントの方を警戒しながら草を食べていた。
- 翌朝は、たくさんのホトトギスの鳴き声で目覚めた。ガスの中を出発した。途中、前袈裟の急登にかかる頃にガスが晴れた。最後の笹原を登ると前袈裟山頂で、ヤマザクラが少し残っていた。
- 前袈裟の下りではシャクナゲ満開だった。八反張コルでは、周囲の崩落のため鎖を付けたポールがぐらぐらとしていた。役場でここを通行止めと表示しているのも もっともだと思った。後袈裟付近もシャクナゲが満開だった。
- 針葉樹林におおわれた奥袈裟には雪が少し残っていた。奥袈裟の先にある最高地点(1961m)は縦走路から3mほど右上に登ったところにあった。うっかりすると通り過ぎてしまいそうなところだった。針葉樹とシャクナゲの木に囲まれ展望はなかった。
- 小法師尾根の分岐には10x30cmくらいの標識が木に打ち付けられていた。定かでない尾根の踏み跡を 地図と高度計を使って慎重に下った。1690m峰から1680m峰にかけてはアカヤシオが満開だった。小法師岳の下ではシロヤシオとミツバツツジが両側に咲き、紅白のプロムナードを行くような感じがした。尾根の下部ではヤマツツジが満開だった。慎重に下ったつもりだったが、一箇所曲がるべきところを間違えて20mほど下りすぎてしまった。結局、駅まで思っていたより時間がかり、予定の列車より1本遅くなってしまった。
- 駅で休んでいたら同じコースを先に歩いていたはずの単独行がやって来た。聞けば途中で間違えて登り返したとのこと。やはり道のはっきりしないところを下ってくるのは難しいと思った。