- 片貝山荘前で同行の小里さんと待ち合わせた。片貝山荘から車で少し進んだところで林道は通行止めになっていた。雪でおおわれた林道を歩き始めた。
- 最後の堰堤を過ぎたところでアイゼンを着けた。回りは新緑だった。鳥の鳴き声が多かった。
- 大明神沢出合付近までは雪渓の上に木の葉や石ころが多かった。
- 大明神沢出合を少し過ぎると長い毛勝谷雪渓が見通せた。先の方に先行者が米粒のように見えた。
- 雪渓は次第に急になっていった。最後の急登を登り切ると毛勝山と南峰との鞍部に着いた。鹿島槍ガ岳と五竜岳が見えた。
- 鞍部に荷物を置いて山頂を往復した。ガスが出てきて展望は得られなかった。山頂の東側には大きな雪庇がせり出していて、標高はむしろ山頂より高いくらいだった。雷鳥が2羽雪庇の上をうろついていた。
- 鞍部に戻りテントを設営した。昼寝をしている間にガスが晴れ剣岳が見えてきた。夕食後、再度山頂へ登った。白馬岳や朝日岳が見えた。富山平野の水田に太陽の光が反射してきれいだった。
- 翌朝は、ガスだった。軽装で猫又山まで往復した。南峰付近はヤブになっていた。南峰と釜谷山の間は崩れかかっている雪庇が多かった。釜谷山山頂付近も薄いヤブになっていた。猫又山手前に岩峰がありルートが分かりづらかった。右側を巻くとやがて猫又山山頂に着いた。往路をテント場に戻った。
- テントを素早くたたみ、急な斜面を慎重に下り始めた。やがてガスの下に出た。登山者が次々と15人ほど登ってきた。足下がスリップし、あわててピッケルで止めた。
- 無事車のところに戻りほっとした。金太郎温泉経由魚津駅に戻った。列車を待ちながら飲んだビールがうまかった。