- 笹ヶ峰への縦走初日は、西之川から瓶ヶ森へ向けての登りだった、バスの運転手に「気をつけて」と言われながら出発した。良い天気で暑かった。しばらく林道を登ると登山口に着いた。「マムシ注意」の看板が有った。
- 登山道は植林から自然林へと変わっていった。やがて水場に着いた。上に滝の見える流水だった。水場から少し進むとロープと梯子の付いたガレ場が有った。慎重に通過した。常住は風が通り涼しかった。常住の先で登山道の真ん中にマムシがいた。尾を震わせて威嚇していた。狭い登山道だったので2mほど上のガレ場を木の枝を掴みながら迂回して通った。
- 水量の多い沢を渡った後、涸れた沢の登りになった。鳥越には石垣が有った。足がつりそうになったので少しペースダウンした。緑が濃くなり虫が体の周りを飛んでいた。標高1350mを過ぎるとヤマシャクヤクが少しだけ咲いていた。標高1460mからは梯子の有る急登が続き苦労して登った。
- 勾配が緩くなって沢沿いになると瓶壺に着いた。直径1mあまりの丸い岩のくぼみに水が流れ込んでいた。翌日の分までの水を汲んだ。瓶壺の周りは涼しかった。
- 旧白石小屋まで来ると視界が広がり瓶ヶ森が見えて来た。草原を少し進むと瓶ヶ森避難小屋に着いた。先着の青年がベンチで夕食中だった。「ご一緒させて下さい」と挨拶した。小屋横には水がたくさん出ていたので、結果的には瓶壺での水汲みは不要だった。外のベンチで夕食を食べているうちに、すっかり暗くなった。
- 二日目の朝は良い天気だった。瓶ヶ森山頂に向け笹原を登って行った。風が少し強かった。山頂までの間で登山者1人とすれ違った。瓶ヶ森山頂には誰もいなかった。小さな祠が有った。南風が強かった。
- 瓶ヶ森山頂からは笹原をジグザグに下って行った。道は良く整備されていて歩きやすかった。桜が少し咲いていた。西黒森への登りになるとアケボノツツジがたくさん咲いていた。
- 西黒森山頂は縦走路から左へ標高差約50mの登りだった。分岐に荷物を置いて山頂に向った。アケボノツツジがたくさん咲いていた。急でロープが2箇所に有った。山頂は眺めが良く風が強かった。小休止後、分岐に戻ると若い単独行者がいた。「今日は桑瀬峠まで行く」と言っていた。山頂まで10分と伝えると、若者は西黒森には登らすに先に進んでいった。我々も若者の後に続いて先へ進んだ。