- 前日のうちに登山口の駐車場に行き、テントを設営して泊まった。駐車場横には水洗便所があった。人が近づくとセンサーで感知して電気がつく立派なものだった。残念ながら断水していて使えなかった。沢沿いに瀬戸滝へ直接行く道は崩れていて通行止めになっていた。
- 翌朝、まだ暗いうちに懐中電灯を点けて出発した。尾根伝いの登りだった。すぐに瀬戸滝への分岐があった。まだ暗いので滝は帰りに寄ることにした。やがて空が明るくなり、懐中電灯は不要になった。紅葉がきれいだった。落ち葉を踏みながらの登りは快適だった。
- 水場から上の浅い谷にはブナが多かった。谷の上部は明るくなっていて、これからの登りに何かがありそうな期待を抱かせた。
- 谷はやがて終わり、自然に尾根伝いの道になった。低い木が多くなった。尾根の右手には、これから進む山頂部が平らに見えた。時たま猛禽類が間近から飛び立ち驚かされた。
- 登山道は尾根上の小さな凸部を巻いていた。五合目の標識があった。踏み跡があったので凸部のてっぺんまで登ってみた。昭和十年と書かれた古い遭難碑が有った。
- ブナの混ざる雑木林の尾根を登って行くと笹原になった。振り返ると冠山が見えた。再び巨木や潅木の混ざる雑木林をわずかに登ると、今度は頂上まで続く広い笹原になった。左側に遭難碑があった。
- 20分程笹原の間のゆるい道を登って行くと山頂に着いた。北西側には木の茂った山頂よりわずかに高い岡があり、裏の恐羅漢山を隠していた。北側には山頂とほとんど同じ高さの岡が有った。二つの岡の間に臥龍山が見えた。
- 恐羅漢山は山頂より少し下ったところの方が良く見えた。遭難碑の手前まで下り、少し笹藪の中を進んで恐羅漢山の写真を撮った。
- 帰りは登山者16人とすれ違った。水場の少し下にある分岐を曲がって瀬戸滝に寄り道した。滝付近は紅葉がきれいだった。滝から沢沿いに登山口まで戻る道は通行止めなので、いったん少し上り返し、水平な登山道を歩いて行きに通った分岐へと戻った。