- 今回は7人グループのリーダーだった。出発時は良い天気だった。休暇村裏磐梯から車道を歩き始めた。気温が高めで道路はほとんど氷っていなかった。途中の曽原湖(そはらこ)湖畔からは目指す甚九郎山が見えた。
- やがて尾根の末端に着いた。ワカンを付けて登り始めた。AさんとBさんは今回は初めてのワカンだった。積雪は2m以上有った。前日から気温が高めで雪はしまっていて足の潜りも10cm程度で登りやすかった。
- 少し登ると人家が有った。屋根の軒下まで積もった雪を見ながら横を登って行った。雪の上には動物の足跡が多かった。空には少し雲が出てきた。
- 先頭を交代しながら尾根を登った。急坂は少なく登りやすかった。1007mのピークは手前に偽ピークが有り、場所をGPSで確認した。ミズナラの森からブナの大木の混ざる森へと変わっていった。
- 最後はAさんが先頭になった。雪山に慣れないAさんに方向を指示しながら登った。
- 順調に登り、予定より早く山頂に着いた。樹林に囲まれていて目印のテープが木に付いているだけで標識は無かった。西風が有ったので風を避けて山頂の東寄りにシートを敷いて座り、昼食休憩にした。茂った木の間から桧原湖が見えた。
- 集合写真を撮ってから下山を開始した。すぐに12時を知らせる音楽が下から聞こえてきた。登りの足跡を横目で見ながら、足跡の無いまっさらな雪の上を快適に下った。
- 尾根末端が近づいた頃、先頭を下っていたBさんが太い木の近くを歩いて雪を踏み抜き、片足が太ももまで埋まってしまった。下が空洞になっていたらしかった。3人で順番に掘り起こして引き上げ、何とか脱出できた。
- 登りで通った人家は人が戻ってきていたので人家の手前で除雪された車道に降り立って終了した。
- 宿へ向かう途中でサイトステーションに寄りコーヒーを飲んで疲れを癒やした。時間が余ったので凍り付いた桧原湖畔まで往復してから宿に戻った。
- この日一日、楽しい雪山歩きを満喫できた。