- 峰山駅からのバスは、どこまで乗っても200円だった。成願寺にある清水バス停で下りた。清水からは依遅ガ尾山が見えた。
- 車道を登山口に向かって歩き出した。登山口までのほぼ中間にある矢畑集落まで来たとき、依遅ガ尾山に登ってきたと言う登山者の車が停まり、「登山口まで乗っていきますか」と聞かれた。せっかくここまで歩いてきたこともあり断ってしまった。
- 登山口にはベンチが二つ有った。登山者用に木の杖が数本立てかけてあった。荒れた林道を10分程を登ると標識があり山道に入った。山道は斜面にジグザグに付けられていた。ぽつりぽつりと少しだけ雨が降ったが、すぐにやんだ。
- 照葉樹林帯を登っていくと「ここでいっぷく」と書かれた標識が有った。一休みする事にした。標高は360m位だった。樹林帯の切れ目になっていて眺めが良かった。南方に金剛童子山が見えた。更に登っていくと再び照葉樹の森に入った。倒れた鳥居跡の所を過ぎると松が多くなった。
- 最後の岩の間を登ると山頂に着いた。360度の展望だった。風車の立つ太鼓山や海岸線がよく見えた。今にも雨が降りそうな空模様だった。西風が強く、東側へ少し下がったところで昼食にした。
- 下りは往路を戻った。ほどんど写真も撮らず、一気に登山口まで下った。登山口には散歩をしている人が3人いた。結局、山中では、この3人以外には誰にも会わなかった。登山口からバス停の有る清水まで依遅ガ尾山の写真を撮りながら歩いた。清水ではバスまで時間があったので、売店でビールを買い、小学校の校庭のベンチに腰掛けて休んだ。
- 峰山駅までバスで戻った。駅の売店で買い物をしていたら「どこに登ったのか」と聞かれた。「いちがおさん」と「ち」のところにアクセントを置いて発音したら「い」のところにアクセントを置くのが正しいのだそうだ。