- ミズバショウのシーズンが終わったせいか、奥裾花の広い駐車場には数台の車が停まっているだけだった。車を置いて車道を登り始めた。道脇にはタニウツギが咲いていた。
- 休憩舎の先で登山道に入った。回りはブナの森だった。上り下りしなから少しずつ標高を上げていった。
- 水場の少し下の広くなっているところで小休止した。一行には花に詳しい人がいて、ルイヨウボタンなどあまりなじみのない花の名前を教えてもらった。稜線に出る手前では終わりかけのニリンソウが咲いていた。ズタヤクシュもたくさん咲いていた。
- 稜線に出たあたりからガスが出てきた。足元にはツバメオモトがたくさん咲いていた。横の灌木帯からはウグイスやクロジの鳴き声が聞こえてきた。中西山はガスで展望は無かった。
- 中西山からはシラネアオイが多くなった。稜線の山道は刈り払いされたばかりらしく、まだ青い草がたくさん落ちていた。1830mピークへは岩の多い急な登りでロープが張られていた。720mの鞍部への下りは刈られた青笹がたくさん落ちていて滑りやすかった。
- 720mの鞍部からの登りではガスが一段と濃くなってきた。ガスのために人に気付かなかったのかカッコーが真上の木に止まって鳴き出した。間近でカッコーを見たのは初めてだった。鳩よりも一回りも大きいかと思われる大きさでびっくりした。ミソサザイも近くで鳴いていた。
- 東山山頂には他に二人先着の登山者がいるだけだった。ガスに覆われ展望はなかった。戸隠方面と北アルプス方面の木が刈られていた。ワインで乾杯し昼食にした。
- 下りは往路を戻った。山頂直下で少し稜線が見えただけで、後はガスの中だった。昼近くなったせいか鳥の鳴き声もまばらになった。中西山を過ぎ、稜線を離れてブナの森になってようやくガスが晴れてきた。鳥の鳴き声も多くなった。休憩舎手前の最後の沢で靴に着いた泥を洗って落とした。休憩舎から奥裾花駐車場の間では観光客がちらほらと歩いていた。
- 鬼無里で一浴し、そばに舌鼓を打ってから長野駅へ戻った。