- バスの乗客は我々だけだった。茶臼口で下車して見晴らしの良い道を登っていった。クルマユリが咲きウグイスが鳴いていた。茶臼山荘の横に荷物を置き茶臼岳を往復した。山頂からは眼下に沼が四つ見えた。山荘に戻った時に八幡平頂上方面から40歳くらいのGパンを履いた単独行が来た。入れ違いに茶臼岳に登っていった。
- 黒谷地湿原へは、10-20cmの石の多い道で歩きにくかった。道の両脇にはモミジカラマツが咲いていた。トンボが多かった。
- 黒谷地湿原の分岐から車道の方へ2-3分下ると水場が有った。水はたくさん流れていた。分岐に戻ると茶臼岳から先ほどの単独行が大声で歌を歌いながら戻ってきた。「茶臼岳山頂の50m位下に熊がいました」と言っていた。
- 木道のある整備された道を登っていくと源太森の分岐に着いた。脇道を10m程登ると源太森山頂に着いた。霧が出てきて八幡沼がうっすらと見えるだけだった。周囲はオオシラビソの潅木帯だった。ホシガラスが飛んでいた。
- やがて湿原に出た。ワタスゲが多かった。霧の中、木道を進んで行くと陵雲荘に着いた。この日の宿泊者は11人だった。
- 二日目は快晴だった。小屋から展望台への登りではニッコウキスゲが咲いていた。沼に朝日が反射してまぶしかった。
- クルマユリやオトギリソウの咲く道を進むと八幡平山頂に着いた。展望台に登った。周囲はオオシラビソの森だった。
- ナナカマドに緑の実が生る遊歩道を下ると駐車場に着いた。レストハウスは閉まっていた。トイレで水を補給した。
- 縦走路に入り分岐から急坂を登ると畚岳(もっこだけ)に着いた。ハクサンシャジンがたくさん咲いていた。
- 分岐に戻り、オオシラビソの多い縦走路を進んで行った。日差しが強かった。正面には岩手山が見えた。諸桧(もろび)岳との鞍部の沼ではトンボがたくさん飛んでいた。
- 諸桧岳付近は笹原が多かった。オトギリソウが少し咲いていた。ウグイスが鳴いていた。少し雲が出てきた。10cm位の石の多い道を緩く下って行くと石沼に着いた。沼付近は木道になっていた。
- 前諸桧への登りではメボソムシクイとウグイスが鳴いていた。ホシガラスが飛んでいた。前諸桧からの下りは稜線の東側になり、お花畑になっていた。ハクサンシャジンやフジバカマが咲いていた。
- 嶮岨森の尖ったピークを越えると大深山荘への緩い下りになった。クルマユリが少し咲いていた。大深山荘の宿泊は6人だった。水場では冷たい水がたくさん湧き出していた。水場付近ではギボウシがたくさん咲いていた。
- 最終日も快晴だった。大深岳へは、モミジカラマツ、リンドウ、アザミ、アキノキリンソウが咲いていた。大深岳からの下りは、眺めの良い稜線だった。鳥海山や早池峰山が見えた。ウグイスが鳴いていた。所々でニッコウキスゲが咲いていた。
- ミネカエデの多い道を登って行くと、小畚(こもっこ)山に着いた。ここまでで一番眺めの良い山頂だった。風がさわやかに吹いていた。次の三角点峰まででは、ミヤマリンドウとウスユキソウが咲いていた。ウグイスが鳴き、ホシガラスが飛んでいた。
- ミネカエデが多く生える道を登っていくと三ツ石山に着いた。山頂には登山者が4-5人休んでいた。トンボがたくさん飛んでいた。三ツ石山からの下りではニッコウキスゲが所々で咲いていた。
- 三ツ石山荘の回りの湿原にはギボウシがたくさん咲いていた。水場は水が出ていなかった。予定では三ツ石山荘泊だったが、水が出ていないため松川温泉にそのまま下山する事にした。
- 三ツ石山荘からの下りは、最初はオオシラビソの森だった。やがてダケカンバが多くなり、最後はブナ林になった。