- 伊予土居駅から歩き始め、山行二日目。二ツ岳からエビラ山を経由して権現山にようやく着いた。権現山を下った送電鉄塔のところからは歩きやすい道になった。東赤石山との最低鞍部が権現越で、この付近は草原で眺めが良かった。
- 樹林帯に入り、赤石山荘への巻道を右に分けると、歩く人が少ないのか道が再び分かりにくくなった。一度、テープを見落とし稜線の右手に入ってしまった。引き返して正しい稜線沿いの道に戻った。
- 樹林帯の中で二人組とすれ違った。今回、山中で出合った最初の登山者だった。「どこから登って来たんですか」と聞かれたので「二ツ岳から来た」と答えるとびっくりされた。「あと一息です」と励まされた。ところどころの岩場では樹林が途切れ、前方に山頂が見えた。
- 三角点のある東赤石山山頂には誰もいなかった。見晴しが良かった。海が意外な近さで見えた。三角点峰から少し西に進むと、もう一つ山頂が有った。こちらの方が少し標高が高そうだった。こちらも無人だった。登山者は多いらしく岩角が摺り切れて丸まっていた。前回(10年前)は、おそらくこちらの山頂だけに来ていたものと思った。
- 山頂から八巻山との鞍部まで下り、左折して岩の多い道を下った。巻道に出たところで右折し岩の多い道を進むと赤石山荘に着いた。登山者が20人位いたが、小屋番は不在だった。テント場は小屋の北西50mの樹林帯の中に有った。
- 三日目、懐中電灯を頼りに暗い中を出発した。石室越を過ぎたところで懐中電灯を消した。
- 前赤石山を巻くところは北アルプスを思い起こさせる岩場で、一見、ここに道が有るのかと思うほどだった。もう少し明るくなってから通るべきだったと思った。途中でテープを見落として少し上へ向かってしまい、引き返して正しい道に戻った。
- 物住頭は展望が良かった。少し風が有り、ウグイスが鳴いていた。行く手にはこれから向かう西赤石山や笹ガ峰が見えた。