- 栗子山からの縦走も二日目の後半になった。1075m峰でようやく登山道に出た。1075m峰に荷物を置き、まず空身で駒ヶ岳に往復する事にした。足が前に進みやすくて歩きやすかった。ブナ林の道だった。途中の小ピークには雪があった。駒ヶ岳は雪に覆われた山頂だった。潅木が少しあった。
- 1075m峰に戻り荷物を回収した。1075m峰からの下りも夏道で歩きやすかった。足を前に進めるのが楽だった。少しやせた尾根の登山道だった。
- 鞍部の「ひかば越え」の手前は雪面だった。「ひかば越え」は雪が解けて草地が出ていた。標識の前にテントを張った。この日は満月だった。
- 三日目、豪士山に向かって登りだした。少し急な坂だった。雪が少しだけ有った。スミレが咲きフキノトウが有った。山頂の肩まで登ると道が下りになった。GPSで確認して、山頂へはいったん下がってから登り返すことが分かった。豪士山山頂は360度の展望だった。
- 豪士山からの下りはすぐに雪面になった。下りすぎて20mほど登り返した。豪士峠付近も一面の雪だった。分岐をまっすぐに進んでしまい20m位進んでから下りになったので間違いに気が付いた。峠で右折する道が正しかった。
- 江の沢山への途中ではショウジョウバカマが咲いていた。江の沢山山頂には虫が多かった。ウグイスが鳴いていた。中の沢峠へは細めの稜線が続いた。少し雪が有った。中の沢峠は小ピークになっていた。
- 中の沢峠からは稜線上の道は無くなり、登山道は下っていた。すぐ北のピークで稜線は西に折れるので、北のピークの西側に直接出るよう登山道を少し下ったところからヤブを登り始めた。気持ちが萎えそうなヤブの登りだった。止まると引き返したくなりそうだったのでザックにストックを付けた時以外は歩き続け20分ほどで稜線に出た。
- やぶがひどいので引き返す考えも出た。地形図上では、車道の通る鳩峰峠まで短い距離なので頑張って進むことにした。
- 稜線が西から北へ屈曲するところまでは所々に雪があった。屈曲点の先の雪が出たところで一休みした。
- 標高890mの丸いピークまでも所々に雪があった。ピークをわずかに過ぎた雪田で休憩した。GPSで現在地を確認した。次の806mへの分岐点までは100m位の長い雪渓が有った。できるだけ雪を拾いながら歩いた。送電鉄塔直前にも雪があった。スパッツを付けていなかったので靴の中に雪が入った。
- 送電鉄塔には巡視路が来ていた。周囲の雪はほとんど消えていた。巡視路は送電線の下の草地に刈られて福島県側に続いていた。
- 巡視路を快適に下り、車道を少し登り返すと鳩峰峠に着いた。50歳くらいのバイクの男性二人組がいた。予定では次の龍ヶ岳から更に北へ向かうつもりだったが、雪も少ないので縦走はここまでとし、翌日龍ヶ岳往復後、下山する事にした。峠の福島県側にテントを張った。脇の雪を解かして水を作った。