- 静岡駅からのバスは20人ほどの乗客だった。孫佐島で下車し、梅ヶ島キャンプ場に前泊した。テントは他に7張り有った。
- 翌朝、深沢山への登山口を見つけるのに少し迷った。尾根の先端より少しキャンプ場寄りに登山口は有った。不明瞭な道を少し登り、尾根に出ると明瞭な登山道になった。杉と桧の植林帯だった。空気はひんやりしていた。足元に蛭を一匹見かけた。
- 標高700m付近まで登ると暑くなってきたのでシャツ1枚になった。尾根の右手はカラマツ林になり、やがて自然林に変わっていった。ヤマツツジが少し咲いていた。標高980m付近のガレの縁から安倍奥の山々や新田の集落が見えた。
- ガレからしばらくは笹が刈られた良い道だった。やがて踏み跡状になりテープを頼りの登りになった。右側はブナなどの森になり、鳥がさえずっていた。
- 一服峠から少し登ると左側の植林も終わり両側が自然林の登りになった。道がはっきりしてきた。ミツバツツジとシロヤシオが咲いていた。
- 小ピークでまっすぐ進む井川峠への道と分かれて左に曲がった。5分ほど進むと深沢山山頂に着いた。南から西にかけての展望があった。ミツバツツジが咲いていた。鳥がたくさん鳴いていた。ハエが少しうるさかった。
- 分岐に戻り井川峠へ向かった。ブナやアセビの木が多く、森林浴をしながらゆっくり歩いた。少し下ると立木場に着いた。苔むした古い丸太が並んでいた。立木場からしばらく尾根を登っていくと、やがて谷の道に入っていった。
- 沢沿いの道を登っていった。沢を何度か渡った。きれいな水が流れていた。新緑がきれいだった。標高1490mで谷が二股になり、道は水の流れていない左側の谷に入っていった。標高1510m付近からは伏流になった沢の右上約10mを横切って進む道になった。やがて十字路になっている井川峠に出た。
- 井川峠からの下りではトウゴクミツバツツジがあちこちに咲いていた。林道を横切るとあまり歩かれていない道になった。途中まで朽ちた階段があった。階段が無くなってからは赤テープを頼りに進んだ。時々磁石で方角を確認しながら歩いた。途中で同行者の膝外側が痛くなりペースが落ちた。最後はゆっくり井川大橋を渡った。
- 井川大橋からのバスは15分前に出た後だった。町から離れていてタクシーを呼ぶのは現実的でないので通りがかった登山者の車に乗せてもらった。新東名の新静岡インターチェンジ付近まで乗せてもらった。感謝。
- この日、山中では他の登山者には会わなかった。