- 7月6日からは5日間のトレッキングの後半に入った。午後から天気が崩れるとの予報のため、次のシャブルネウ小屋(Chabournéou)までの間は、予定していた高原を通るコースを敬遠して2時間近道の谷沿いの道に変更した。谷に出る途中で1時間ほど雨に降られた。
- ハクサンフウロに似たお花畑を進んで行くと、小屋への急坂になった。アルペンローゼのお花畑の登りだった。雨の降り出す中、小屋に到着した。外のテントで作られた荷物置き場にザックを置き、カゴに必要なものだけを入れて小屋の中に駆け込んだ。
- 小屋の収容は16人部屋2つだけと小さく、ベッドの幅も狭かった。夕食時、窓からアルペンローゼに見え隠れする数頭のシャモアが見えた。
- 翌日のヴァロンピエール小屋(Vallonpierre)への道は3箇所雪渓が有るとの事だった。小屋番の女性にストックを使う身振りを交えながら注意するよう脅かされたため、自重して2時間近く遠回りの谷経由の道を通る事にした。
- 谷からの登り返しは、花盛りのアルペンローゼの間の道になった。急登が終わるとU字のカール地形になった。草原は一面に白い小さな花が咲くお花畑になっていた。お花畑の先には小さな池が有り、ヴァロンピエール小屋を水面に映していた。
- ヴァロンピエール小屋の女性に「峠まで行くのだったら荷物を荷物置き場に置いて行きなさい。雪があるけれどみんな歩いているので大丈夫」と言われた。荷物を置き、小屋外れの岩の上で朝もらったピクニック(弁当)を食べてから峠に向かった。
- 途中の草原ではじゃれ合うマーモットの家族がいた。トレースのしっかり着いた雪渓を数ヶ所登るとヴァロンピエール峠に着いた。風が強く、反対側からの登山者が数人いた。
- 峠から風の強い尾根を一登りするとヴァロンピエール峰に着いた。足下には白いポピーが咲いていた。隣りには氷河を抱いたシラック峰(Sirac 3441m)が大きかった。
- 最終日は下山だった。お花畑のマーモットに別れの挨拶をしてから下った。次第に暑くなり、行きに宿泊のClot Xavier-Blanc小屋で冷たいレモネードを飲んで疲れを癒やした。
- ラ・シャペル・アン・ヴァルゴデマール村に戻り、レストランで打ち上げをした。
- リヨンに戻り2泊して観光後、日本に戻った。