- 7月3日は移動日だった。途中のガップ(GAP)では、バス時刻が分からず発車ギリギリにバスに乗り込んだ。慌てて購入した野菜とチーズ、ハムを挟んだバゲットのサンドイッチ(5.5€)をバス終点のサン・フィルマン(St-Firmin)で食べたらおいしかった。
- サン・フィルマンからはタクシーだった。タクシー会社への電話はフランス語しか通じず、「1時間」と言う単語が分かるだけだった。通りがかりの男性に電話してもらい、タクシーが1時間後に来る事と値段が分かった。結局、ラ・シャペル・アン・ヴァルゴデマール村(La Chapelle-en-Valgaudémar)に着いたのは16時を回っていた。
- 翌日の午前は近くの渓谷(Pont des Oules)で冷気を味わった。村に戻って昼食後、本格的なトレッキングに出発した。良い天気だった。谷沿いの道で前方に白く鋭い峰が見えた。
- クロ・クサヴィエ・ブラン小屋(Clot Xavier-Blanc)は、庭にニワトリが放し飼いにされ、小学校1年生位の子供たち18人がいて賑やかだった。夕食は子供たちと一緒にラザーニャを食べた。女性主人が次の山小屋に電話をかけ、道が問題ない事を確認してくれた。
- 翌朝、小屋には有料の飲み水しかないとの事のため、小屋から1時間ほど歩いて泉で水を汲んだ。滝のように水が流れ落ちていて、ずぶ濡れになった。
- アルペンローゼを眺めながら登って行くと、湿地の混ざる草原になった。黄色いキクやキンポウゲに似た花が咲いていてきれいだった。やがてロゾン湖(Lauzon)に着いた。人も少なく、池の水に対岸の高峰が映ってきれいだった。
- ロゾン湖から下った所には幅20mほどの雪渓が有った、トレースの上を注意深く歩いた。
- ジグザグに急斜面を登っていくとピジョニエ小屋(Pigeonnier)に着いた。小屋の前には雪が残っていた。テラスでは若者たちがくつろいでいた。宿泊手続き後、一番谷寄りのテーブルで景色を眺めながらくつろいだ。
- 小屋はルイエ峰(Rouies 3589m)に向かうらしい登攀者約20人、我々同様のトレッキングをする人が約10人宿泊していた。部屋は登攀用とトレッキング用に分かれ、登攀用の部屋は朝食3時だった。3時半頃トイレに起きると食堂は登攀に向かう人たちで賑わっていた。