- 平日なのに天狗岩登山口には車が1台停まっていた。快晴だった。
- 最初は沢沿いの道だった。ひんやりした空気を感じながら登り始めた。2回沢を渡り、右手へ小さな谷を分けると避難小屋の建つ二俣に着いた。小屋内の土間で小休止した。
- 二俣左手の涸れた沢を登って行った。登るに従い黄葉がきれいになった。沢が終わると天狗岳への分岐が有った。更に登ると横道コースと岩稜帯コースとの分岐に着いた。足下にはリンドウが咲いていた。ここまでは前年にシラケ山に登ったときに通った道だった。
- 横道コースに入ってからは初めての道になった。最初は斜面のつづら折の下りだった。落ち葉が積もり少し分かりにくかった。下り終わるとシラケ山の下をトラバースする道になった。
- 登り返すと稜線の岩稜帯を通ってきた道と合流した。稜線はツツジなどの紅葉がきれいだった。
- 鞍部で烏帽子岳に向う巻道を右手に分けるとマルへの登りになった。マルはなだらかな山頂だった。樹林に囲まれ展望は無かった。小休止しただけで出発した。
- マルからの下りは急だった。時折、木の間にこれから向う烏帽子岳が見えた。山頂に登山者が数人見えた。鞍部手前で巻道と合流すると烏帽子岳への登りになった。ロープの付いた岩場だった。周囲は紅葉がきれいだった。ゆっくり登れば、それほど難しくなかった。
- 登り切ると烏帽子岳山頂に着いた。登山者が5人休んでいた。360度の展望で景色が良く、紅葉した潅木の先に浅間山が見えた。しばらくすると山頂にいた登山者は相次いで下山し、我々だけになった。景色を楽しみながら遅めの昼食をゆっくりと食べた。
- 帰りの烏帽子岳からの下りロープは時間がかかった。鞍部からマルの巻道に入り、巻道が終わると行きの道と合流した。後は紅葉を楽しみながら往路を下った。横道コース分岐のリンドウは、夕方になったせいか花びらが閉じていた。登山口は我々の車だけになっていた。
- 上野村の宿に移動し、温泉に入って疲れを癒やした。夕食ではワインと地酒を飲んでくつろいだ。