- 前日は、麓の一枚岩まで行き、道の駅に車を駐車して河原のキャンプ場で幕営した。キャンプ場は無料で、道の駅のきれいなトイレを使わせてもらった。明け方には対岸の一枚岩でフクロウが鳴いていた。
- 明るくなるとすぐに歩き始めた。少し上流に車道を歩くと登山口に着いた。
- 尾根道にはツツジが咲いていた。広葉樹林帯だった。上方に岩が見えてきたところで一休みした。遠くでアオバトが鳴いていた。
- やがて沢に出た。ナメトコ岩が始まる場所には直径3mほどの滝壺のような池が有った。中をのぞくと体長10cmくらいのサンショウウオが20-30匹泳いでいた。ナメトコ岩はちょうど足場のところだけ足形に掘られ、滑らずに登ることができた。
- ナメトコ岩が終わりに近づいたところにはロープが右手から下がっていた。木とロープを掴んで10mほどの斜面を登った。登り切ったところには更に上に岩場が有り踏み跡が続いていた。10mほど登ると進む方向が分からなくなってしまった。ガイドブックを確認すると「沢を詰めてから左手の尾根に向かう」と説明されていた。右手の岩に登るのはおかしかった。ロープの終点まで戻り確認すると上流方向の少し見づらい位置に赤テープが続いていた。先頭で登った同行者には足場を指示しながら注意して降りてきてもらった。岩場は下りの方が難しく10分ほど四苦八苦しながらの下りになった。
- 沢を詰めて左の尾根に進むと、やがて変形十字路に出た。桧植林の暗い峠だった。左に曲がり山頂を目指した。ロープと手すりの鎖が付いていた。ツツジが少し咲いていた。岩場を登ると雄嶽の山頂に着いた。雄嶽山頂からは先の方に雌嶽が少し低く見えた。
- 雄嶽山頂からは尾根を更に先に進んだ。太いロープの付いた急坂を下り、岩場のロープを登ると雌嶽山頂に着いた。岩の上で足元はすっぱりと切れ落ちていた。眺めが良かったものの足がすくんだ。
- 雄嶽を経由して変形十字路まで戻った。変形十字路をまっすぐ峰ノ山に向かった。照葉樹の尾根だった。やがて植林帯になり右手が伐採地になった。鹿ネットが少し有った。舗装された林道に出ると作業者が3人ほど作業中だった。
- 舗装された林道を登り、峠から山道に入った。直線的な登りだった。登りつめると峰ノ山山頂でアンテナが有った。二つのアンテナの間に山頂標識が有った。展望が今一歩だったので、少し先へ進んでススキの原まで出て一休みした。北側の展望が良く雄嶽と雌嶽が見えた。日差しが暑かった。
- 変形十字路まで戻り、右折して下山路に入った。最初は雄嶽・雌嶽の下を横切る道だった。やがて谷の道になった。トウフ岩の横の植林帯を下っていくと一枚岩近くの車道に出た。車道を道の駅へ戻った。
- 結局、山中では登山者には会わなかった。テントを撤収するとちょうど昼時だった。道の駅のレストランで郷土料理の定食を食べ、古座川の清流で入れたコーヒーを飲みながら、満足した一日を振り返っだ。