- リフト終点の黒岳七合目で登山届を書いて出発した。最初は霧の中の登りだった。5-10分かかる長い雪渓の登りが2箇所有った。やがて霧が晴れ雲海が見えてきた。次々と登山者が下ってきた。
- 少し花が出てくると黒岳の山頂に着いた。誰もいなかった。風が冷たかった。黒岳石室側から45歳くらいの歩荷の男性が登ってきて一休みしていた。
- 小屋手前の雪田を過ぎると黒岳石室に着いた。手続きをしてテントを張った。風が少し有った。一休み後、空身で桂月岳を往復した。途中にはコマクサが少し咲いていた。テントに戻ってから缶ビールを購入し、ゆっくりとくつろいだ。この日のテントは7張りだった。
- 二日目は曇りだった。カッコーが遠くで鳴いていた。テントを撤収し、霧の中、緩い坂を登っていった。キバナシャクナゲがたくさん咲いていた。ミヤマキンバイも少し咲いていた。一つ雪渓を登ると、お鉢平展望台に着いた。霧で展望は無かった。
- 北鎮岳の肩の分岐までは長い雪渓の登りが有った。ベニガラでルートが示されていた。少し硬いところも有った。北鎮岳の肩の分岐は風が強かった。荷物を置いて北鎮岳を往復した。登っている間に霧が晴れ、遠くのトムラウシ山が見えてきた。山頂にはベンチが有り、登山者が3人休んでいた。肩の分岐まで戻り、少し黒岳側に下がった風を避けられるところで一休みした。
- 中岳までは風が強く、手が少しかじかむほどだった。中岳分岐まで下ると風が治まった。間宮岳への登りではミヤマキンバイが咲いていた。赤い石が多かった。間宮岳は広い山頂だった。分岐の100mほど手前の山頂標識の所で一休みした。
- 裏旭キャンプ指定地へは赤い石の多い道だった。キャンプ指定地の手前はキバナシャクナゲがたくさん咲いていた。キャンプ指定地は旭岳からの雪渓がすぐそばまで続いていた。テントを張る場所は地面が出ていた。他のテントは無かった。
- 三日目は良い天気だった。荷物をテントに置いて旭岳を往復した。山頂まで半分以上が雪渓の上だった。雪は軟らかだった。雪渓が終わるとキバナシャクナゲの咲く登りになった。山頂には誰もいなかった。姿見ノ池方面には水蒸気の噴煙が見えた。
- テントに戻り、出発準備中に、早くも10人ほどの登山者が通っていった。テントを撤収し、間宮岳まで戻ると、美瑛岳から来て「空身で旭岳を往復した」と言う30歳くらいの男女3人組が休んでいた。
- 北海岳への途中では黄色いエゾタカネスミレが咲いていた。鞍部付近の雪の上には熊の足跡が有った。
- 北海岳山頂は広かった。ベンチが有り、そよ風が吹いていた。一休みしてから白雲岳避難小屋へ向かった。