- バスは約20分遅れだった。女性乗客は「いつも乗るけど、こんなに遅れるのは珍しい」と言っていた。途中の「ばんけいスキー場」に向う人達もいて20人以上の乗客だった。東洋系の外国人家族のスキー客もいた。若い男性は宮ノ森ジャンプ台で下車したので選手らしかった。スキー場で他の乗客が下車すると我々だけになった。終点の盤渓で出発準備をしている間に次のバスが到着してしまった。
- 快晴だった。車道の登りでは白い雪と青空がきれいだった。市民の森入口には車が2台駐車してあった。市民の森からは急坂の車道の登りになった。複数人数の足跡があった。
- 登山口には標識が有った。小鳥がさえずっていた。ワカンを付け終わって出発しようとしていると単独行が下山して来た。10本歯のアイゼンを付けていたので「アイゼンで行けるんですね」と挨拶すると「風で雪が飛ばされているところが有るのでワカンの方が良いですよ」と言われた。「3人登っている人がいる」と教えてくれた。
- 新雪が20cm程積もっていた。トレースがしっかり付いていた。最初下って沢を渡ると、尾根の登りになった。途中の急坂が終わったところで一休みした。盤渓山らしき山が樹林の間に見えた。
- シラカバのきれいな雪の森を中腹まで登ると、女性2人、男性1人の3人組が下りてきた。先頭の女性に「東京から来た人ですね」と言われ驚いた。2日前に三角山でエゾフクロウを教えてくれた女性だった。前日赤岩山に登り、翌日西岡水源池に行く事を伝えた。手に持っていたビニールシートを見せながら「この山は尻滑りもできますよ」と元気に教えてくれた。「気をつけて」と言われて別れた。
- 尾根合流点からしばらく緩く登り、山頂への急斜面になると5-6m尻滑りをした跡が有った。
- 最後に稜線を緩く登ると山頂に着いた。山頂の東側には少し雪庇ができていた。風はほとんどなく。穏やかだった。ゆっくり展望を楽しんだ。札幌市街地の眺めが良かった。海沿いにはゆっくり回る風車が見えた。休むうちに少し雲が出てきた。
- 下山は往路を戻った。山頂直下でスノーシューの男性単独行とすれ違った。ビニールシートを手に持っていたので、この人も尻滑りをするらしかった。急坂はワカンの歯を効かせて下った。最後の沢は行きよりも水が多くなっていた。登山口でワカンを脱いでから滑りやすい車道を下った。
- 帰りのバスは定刻だった。ばんけいスキー場でランドセルを背負った15人ほどの小学生が乗ってきた。5人の先生がバスを見送りに来ていた。小学生は、ほとんどが終点の円山公園まで乗っていた。町からこんな山の中へ小学生が通っているのを知り、びっくりした。