- 俵山温泉でバスを下り、車道を歩き始めた。温泉街は割と大きな町で、最初、方角が分からず磁石で確認しながら歩いた。町を外れ、登山口の河内神社へ向かって車道を歩いていると、横の田んぼから鶴が飛び立つのが見えた。
- 小さな河内神社の所で車道を左に曲がった。最終人家が過ぎると林道になった。木に「一位ヶ岳」と記載されていたので曲がったら登山道ではなく引き返した。林道終点の小広場になったところから山道に入った。
- 少し荒れた感じの沢沿いの道だった。沢が細くなった所で登山者の夫婦にすれ違った。「静岡県から来た」と言うと驚いていた。水をくんだ。
- 登るに従って石も少なくなり乾いた歩きやすい登山道になった。この山は地元の人に愛されているのか、ところどころに1m位の立て札があり、「あなたの一歩、あなたの感動」などと、ちょっとしたしゃれた言葉が記載されていた。
- 鞍部は木の少な目な小広場になっていた。T字路になっていて、左の山頂へと向かった。
- 最後の急坂を登ると誰もいない山頂に着いた。カヤトの広場になっていてススキの穂がきれいだった。360度の展望が得られた。日本海がうっすらと見えた。隣の白滝山には風力発電の風車が何本も立っていた。
- 帰りは鞍部をまっすぐに進み、無線中継所に寄ってみた。鞍部と中継所の間の木々はところどころ紅葉していた。中継所には車道が登ってきていた。中継所の金網に沿って横に歩くと一位ガ岳がきれいに見えた。中継所の中には車が一台停まっていた。人が来るのが珍しかったのか、わざわざ車から人が下りてきて金網越しに話しかけてきた。「アマチュア無線が趣味でここにはよく来る。以前NTTに勤めていて、昔、この無線中継所で働いていた。今はこの無線中継所は使われていない」との事だった。
- 下りは道も分かっていたので早かった。それでも俵山温泉に戻ったときは街灯が点灯する時間になっていた。
- 小月駅までバスで戻り、駅前の食堂で夕食を食べてから次の目的地の博多へと向かった。