]W かんしゃく

 怒りは乳児期より表現されるが,幼児期前半にはものをほうるとか,ひっくりかえって 3,11 手足をばたばたさせて泣く などの表し方をすことが多い.この傾向はとくに ,1歳半一3歳 , ごろまでに著しく, その後はおさまってきて言葉による悪たいが多くなる.行為で怒りを表現するかんしゃくは或程度発達段階上当然ありうるが,これを助長するような育て方はよくない.すなわち,怒ったり泣いたりしたからといって子供の言いなりになること,殊にはじめはいけないと言っておきながらさわいだから言いなりになるという−貫性のない態度はよくないし,親自身がかんしゃくをおこすのもよくない.疲労,空腹の際も子供はかんしゃくをおこしやすい,小児は空腹に際し低血糖になりやすいのでこの傾向は成人より顕著である.食事時間を守る,心要に応じて間食を与えるなどの配慮も要求される.外出時は空腹にそなえて菓子やジュ一スを持参するのがよい.